青空駐車のタイヤは寿命が短い?うわさの真相を解明!タイヤを守る方法も紹介

「青空駐車をしていたら、知人に『タイヤが劣化するよ』と言われた」「家を新築する予定だが、青空駐車を避けるためにカーポートをつけるべきか」…、など青空駐車やタイヤの寿命に関する悩みは尽きません。

たしかに、世間には「青空駐車はタイヤの寿命を縮める」といううわさがあります。

果たして、このうわさは本当なのでしょうか。

今回は、青空駐車とタイヤの寿命の関係性や、タイヤを守るさまざまな方法を解説します。

タイヤを長持ちさせたい人、劣化を防ぎたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事を読んでわかること
・青空駐車はタイヤの寿命に関係するか
・タイヤの寿命に関わる要素
・青空駐車のタイヤを守る方法
・タイヤにワックスを塗るべきかどうか
・タイヤ流通センターならお得にタイヤ交換ができること

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「青空駐車のタイヤは寿命が短い」は、本当か

「青空駐車は、タイヤの寿命を縮める」「屋根付きの場所に駐車した方が良い」といううわさがあります。まずは、このうわさの真偽を確かめてみましょう。

青空駐車はタイヤの寿命に影響する

青空駐車、つまり屋根がなく、直射日光が降り注ぐ環境は、タイヤにとって好ましくはありません。タイヤの主原料であるゴムは、紫外線やオゾンによって劣化するためです。

紫外線やオゾンを浴び続けたゴムは、分子レベルで変質や結合のせん断が起こります。その結果、硬化やひび割れといった劣化が顕在化します。

タイヤには保護剤が含まれている

どうしても青空駐車せざるを得ないシチュエーションも、多々あります。車通勤する社員のためにカーポートを用意する企業は多くはないでしょう。

買い物に出た際、レジャーの際など、私たちの生活では、青空駐車している時間のほうが長いのかもしれません。青空駐車が、即タイヤの寿命を縮めては大変です。

そこで、タイヤメーカーも、紫外線やオゾンからタイヤを守る保護剤を、タイヤに染みこませています。この保護剤は、老化防止剤・劣化防止剤とも呼ばれます。

保護剤はタイヤのゴムに浸透させてあり、走行するにつれて徐々に表面に染みだし、タイヤを守ります。日常的に青空駐車をしていてもタイヤが劣化しないのは、この保護剤のはたらきのおかげです。

青空駐車よりも、タイヤの寿命にかかわる要素

青空駐車は、たしかにタイヤの寿命に影響します。ただ、青空駐車以上にタイヤの寿命に影響する要素が、残溝です。タイヤは走行のたびに、路面との摩擦によって少しずつ擦り減ります。

タイヤの溝の残り(残溝)が、1.6mmを切るとそのタイヤは寿命となります。これは法律で定められた基準であり、残溝1.6mm以下のタイヤでは、車検も通過できません。

なお、法的には残溝1.6mmまでタイヤを使用しても構わないことになっていますが、タイヤメーカーは残溝3mm程度での交換を推奨しています。溝は、残りが少なくなるほど性能が低下し、路面のグリップやブレーキの利きにも影響するのが理由です。

タイヤの残溝が1.6mmになるのはいつごろか

一般的な使われ方してきたタイヤは、32,000kmほどの走行で、残溝1.6mmに達するといわれます。

1年に10,000km走る人なら、3年少々。1年に5,000kmほど走る人なら、6年少々で寿命になる計算です。タイヤメーカーが、「製造から5年経過したタイヤは、点検を受けた方が良い」とするのは、この計算が根拠にあるのでしょう。

5年程度使ったタイヤは、残溝が法定を下回っている可能性が高く、だからこそ検査を受けて、必要なら交換をと案内しているのです。

一方で、ゴムが青空駐車によって変質し、タイヤが使えなくなるまでには、相当年数がかかります。青空駐車でタイヤが劣化し、寿命を迎えるよりも、新品から3~5年が経過し、溝の残りが少なくなって寿命を迎えるタイヤの方が、圧倒的に多いのが現実です。

青空駐車のタイヤを守る方法

青空駐車による劣化より、タイヤの残溝によって寿命を迎えるタイヤのほうが多い、ということはわかりました。とはいえ、青空駐車による紫外線・オゾンのダメージも、回避するに越したことはありません。

ここからは、青空駐車されたタイヤを、紫外線やオゾンから守る方法を解説します。

長期間使わない車は、車体カバーをかける

車体カバーは、車のボディをすっぽりと覆うカバーです。銀色のカバーをかけられた車を見たことはないでしょうか。あのカバーが、車体カバーです。車体カバーの中には、タイヤまで覆えるタイプがあります。

タイヤに降り注ぐ紫外線やオゾンをカットでき、短命化を防ぎます。同時に、ボディにたまる花粉や黄砂を防ぎ、鳥の糞が直接ボディにかからないようガードもしてくれます。

タイヤカバーはかけたり、外したりする作業に手間取りやすい点が、厄介です。毎日ではなく、ある程度まとまった期間、車に乗らない際に使うと良いでしょう。

また、カバーをかけ続けると内部に湿気がたまり、塗装の劣化を早めるともいわれます。カバーをかけていても、時々は内外部の状態をチェックしておくようにしてください。

使わないタイヤの保管は、タイヤカバーをかける

シーズンオフのタイヤなど、長期間使わないタイヤも、保管中の太陽光によって少なからず劣化します。物置など暗所での保管がベストですが、屋外に保管せざるを得ない場合はタイヤカバーをかけましょう。タイヤカバーは紫外線やオゾンのほか、風雨からもタイヤを守ってくれます。

なお、車に装着されたタイヤに使えるタイヤカバーも販売されています。駐車中のタイヤを守りたい、しかし車体カバーは大掛かりで大変だ、という方は、タイヤを履いたまま使えるタイヤカバーを試してみても良いでしょう。

カーポートを設置する

自宅の駐車場が青空だ、という場合は、カーポートの設置がおすすめです。カーポートにもさまざまなタイプがあり、予算と敷地状況に合わせて選べます。

カーポートがあれば、車やタイヤを太陽光・雨から守ってくれるだけではなく、人の乗り降りにも便利です。玄関横づけのように設置すれば、荷物を持っていても、ほとんど濡れずに家に入れるでしょう。

カーポートの設置費用は、大きさやタイプによって変動します。1台用なら15万円~、2台用で30万円~が目安です。ちなみに、一般的なカーポート(屋根を柱で支えるタイプ)には、固定資産税はかかりません。

3方向が壁で囲まれた車庫やガレージは、固定資産税の加算対象です。カーポートの下は、コンクリート(土間コン)がおすすめです。歩きやすく、雨が降ってもぬかるむ心配がありません。

青空駐車のタイヤには、ワックスを塗るべきか

タイヤワックスには、タイヤを保護し、艶を出して美しく見せる効果があります。また、水をはじきやすくし、水分からもタイヤを守ります。

こう聞くと、青空駐車のタイヤにはワックスを塗るべきだ、と感じるかもしれません。ただ、タイヤワックスの使用には、注意したいポイントがあります。

タイヤワックスには2種類ある

市販されているタイヤワックスは、水性と油性の2種類があります。

それぞれのメリット・デメリットは、以下の通りです。

水性ワックス 油性ワックス
メリット ・有機溶剤を含まず、扱いやすい
・においが少ない
・手についても、流れやすい
・雨や洗車でも落ちにくい
・効果が長持ちする
・水をよりはじき、タイヤを守る
デメリット ・耐久性が低い
・塗り直し頻度が多い
・油性ワックスより、光沢が長持ちしない
・においが強い
・手や服につくと落ちない
・有機溶剤を含み、扱いが難しい

どちらもタイヤを保護してくれます。扱いやすい方を選んで構いません。ただし、油性ワックスの選択にあたっては、1つ注意が必要です。

石油系溶剤を使った油性ワックスは避けよう

油性ワックスの中には、石油系の溶剤を使って成分を溶かしているものがあります。この石油系溶剤は、長期間使用を続けると、徐々にタイヤの内部に浸透し、タイヤを溶かし、劣化を早めるといわれます。

よく「タイヤワックスはタイヤの寿命を縮める」「油性ワックスは使わない方が良い」といわれるのは、これが理由です。タイヤワックス、油性ワックスを使わない方が良いのではなく、正しくは石油系溶剤が使われているタイヤワックスは避けましょう、ということです。

タイヤワックスの正しい使い方

タイヤワックスを塗布する際は、次の手順で進めましょう。

  1. タイヤをキレイに洗う
  2. タイヤをしっかり乾かす
  3. タイヤに均等にワックスを塗る
  4. 余分なワックスを拭き取る

まず、タイヤをキレイに洗い、しっかり乾燥させることが大切です。汚れたタイヤにワックスを塗っても、効果は半減。

また、濡れた状態のタイヤでは、ワックスが表面に密着しません。ワックスは、全体に均等に塗布してください。スプレータイプのワックスは薄く、何度か塗り重ねます。

クリームタイプのワックスは、布やスポンジを使い、全体にまんべんなく塗りこみましょう。タイヤワックスは、時間の経過とともに効果が薄れていきます。効果を保持するためには、2~3週間に一度程度は、塗り直したほうが良いでしょう。

まとめ

青空駐車のタイヤは、太陽光を常に浴びる環境に置かれます。紫外線やオゾンなど、ゴムの劣化を早める要素の影響を受け、ひび割れや硬化が起きる場合があります。

ただ、ごく一般的に乗られている車であれば、太陽光による劣化より、残溝によって寿命を判断される方が多いでしょう。新品のタイヤを3~6年ほど使うと、法定残溝1.6mmに達するとの試算もあり、タイヤの寿命は意外と早く訪れるものです。

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