スタッドレスタイヤの性能劣化を見極める3つのポイント|長持ちさせるコツも解説

タイヤの劣化度合いは、一般の方にはわかりにくいものです。スリップのリスクが高い冬の路面を走るスタッドレスタイヤなら、なおのこと。性能が劣化していないか、把握しておきたいという方も多いでしょう。
では、スタッドレスタイヤは、どの程度使用すると劣化が始まるのでしょうか。また、どこを見れば判断できるのでしょうか。
今回はスタッドレスタイヤの性能の劣化具合を見極めるポイントや、性能が低下したスタッドレスタイヤを使い続けるリスク、スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツなどを解説します。
スタッドレスタイヤを正しく知り、安全に冬のドライブを楽しむヒントが満載です。ぜひ、最後までご覧ください。
▼この記事を最後まで読むとわかること
・スタッドレスタイヤの寿命はどのくらいか
・スタッドレスタイヤの性能劣化を判断するポイント
・性能が劣化したスタッドレスタイヤを履き続けるリスク
・スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツ
・タイヤ流通センターならお得にスタッドレスタイヤ交換ができること
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目次
「スタッドレスタイヤの寿命は3~5年」は本当か

スタッドレスタイヤの寿命は「3年~5年」が通説です。ただ、「3年経ったから、もう使えない」「5年までは使える」と考えて良いかというと、そうでもありません。
スタッドレスタイヤの寿命が3年~5年といわれるのは、ごく一般的な使い方の場合に、その程度の年数で寿命と判断される状態になる、という意味です。使用シーンや乗り方によっては、3年持たずに交換が必要な状態になる可能性も十分にあります。
整備士は、スタッドレスタイヤの「状態」を見て寿命を判断します。では、どのような状態になると、スタッドレスタイヤの性能に影響が出てくるのでしょうか。次章から見ていきましょう。
スタッドレスタイヤの性能劣化を判断するポイント

スタッドレスタイヤの性能が劣化している、十分に発揮できていないと判断されるポイントは、3つあります。
1. プラットホームの露出
プラットホームは、タイヤの溝が「スタッドレスタイヤとしての性能を保持できているか」を示すサインです。プラットホームはタイヤの溝と溝の間にある突起を指し、周囲の摩耗につれて頭頂部が露出するようつくられています。
プラットホームの頭頂部が露出、すなわち周囲の溝がプラットホームと同じ高さになると、新品から50%摩耗したことをあらわします。プラットホームが露出した時点が、スタッドレスタイヤの寿命です。積雪路や凍結路で十分に性能を発揮できなくなっているため、速やかな交換が必要です。
2. ゴムの硬化
スタッドレスタイヤは、ツルツルと滑る路面もしっかりグリップできるよう、しなやかで柔らかいゴムが使われています。ただ、ゴムは太陽光や経年などによって、硬化します。硬化したゴムはグリップ力が低下し、スリップなどのリスクが増大します。
ゴムの硬化度も、スタッドレスタイヤの性能劣化を判断するポイントです。
スタッドレスタイヤは、使用開始から3年~5年ほど経つとゴムが硬化しはじめます。これも、スタッドレスタイヤの寿命が3年~5年といわれる理由の1つ。
ただ、ゴムの硬化度は、タイヤに明るい人でないと、触っただけでは判断できません。自身での識別が難しいときは、タイヤ硬度計を使うか、タイヤのプロに判断をゆだねるようにしましょう。
3. 傷やひび割れ
「風雨にさらされ続けた」「縁石に乗り上げた」など、さまざまな要因でタイヤは傷つきます。また、ゴムの状態が変化し、ひびや割れが入ることも珍しくありません。

※ 参照:タイヤ安全ニュース No.72|JATMA 一般社団法人日本タイヤ協会
タイヤの傷やひびが内部のコード部にまで達すると、パンクやバーストが起きる危険があります。速やかに交換しましょう。
また、どの程度の傷やひびなら継続使用して問題ないか、一般の方が判断するのはリスクが大きすぎます。傷やひびを見つけたら、最寄りのタイヤ専門店や整備工場に車を持ち込み、点検を受けるようにしましょう。
性能が劣化したスタッドレスタイヤを履き続けるリスク

性能が劣化したスタッドレスタイヤを使用し続けると、さまざまなリスクが発生します。代表的な3つの危険を解説します。
グリップ力の低下
スタッドレスタイヤは、しなやかなゴムと、雪・氷に特化した溝で冬の路面をグリップします。ゴムが硬化していたり、残溝が十分でなかったりすると、グリップ力が弱まり走行が安定しません。
また、JAFの検証によると、摩耗したタイヤほど制動距離が延びることもわかっています。
◎ ドライ路面での制動距離
| 時速60km時の平均 | 時速100km時の平均 | |
|---|---|---|
| 夏用・新品タイヤ | 17.0m | 47.5m |
| 夏用・5割摩耗タイヤ | 16.3m | 44.1m |
| 夏用・8割摩耗タイヤ | 15.8m | 42.6m |
| スタッドレスタイヤ・プラットホーム露出 | 18.8m | 51.1m |
◎ ウェット路面での制動距離
| 時速60km時の平均 | 時速100km時の平均 | |
|---|---|---|
| 夏用・新品タイヤ | 16.7m | 47.6m |
| 夏用・5割摩耗タイヤ | 16.7m | 50.8m |
| 夏用・8割摩耗タイヤ | 18.0m | 70.5m |
| スタッドレスタイヤ・プラットホーム露出 | 20.3m | 72.2m |
※ 参照:摩耗タイヤの検証(JAFユーザーテスト)
雪や氷のない路面では、プラットホームが露出したスタッドレスタイヤは顕著に制動距離が延びています。スタッドレスタイヤは冬用のタイヤとはいえ、これだけの制動距離の違いがみられるのは、溝がグリップ力に大きく影響を与えているといえます。
スリップの危険性
性能が劣化したスタッドレスタイヤは、路面をグリップして駆動力を生み出す力が低下しています。路面状態によっては、スリップの危険性も高まることを押さえておく必要があるでしょう。
凍結した路面では、車の重みや摩擦熱によって氷が解け、薄い水の膜ができます。これが、スリップを引き起こす原因です。スタッドレスタイヤは細かい溝や吸水性の高いゴム素材などの工夫によって、水分を適切にタイヤ外に排出し、スリップを防ぎます。
ただ、残溝が少なくなったり、ゴムが劣化したりしたスタッドレスタイヤは、排水性能や吸水性能が低下しています。その結果、タイヤと路面の間の水分によってハイドロプレーニング現象が起き、スリップにつながるという仕組みです。
さらに道路交通法違反のリスクも
積雪や凍結の危険性がある道路を走行する車両には、自治体が適切な冬用タイヤの装着を義務付けています(道路交通法施行細則)。プラットホームが露出したタイヤは「冬用タイヤとして十分ではない」とみなされる可能性があります。
細則に違反すると、反則金が科されます。積雪・凍結路での冬用タイヤ装着義務違反の反則金は、普通車・二輪車で6,000円、大型車が7,000円、原付車は5,000円です。
また、タイヤの摩耗が進行し、残溝1.6mmを示す「スリップサイン」が露出したタイヤは、公道を走行できません。もしスリップサインが出たまま走行すると、普通自動車で違反点数2点加算、さらに9,000円の反則金が科せられます。
スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツ

購入したスタッドレスタイヤを、少しでも長持ちさせたいというのは、車に乗る人共通の願いかもしれません。スタッドレスタイヤは、ほんの少しの注意で寿命が大きく変わります。
スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツを、3つ紹介します。
「急」がつく運転を避ける
「急」がつく運転とは、以下を指します。
- 急発進
- 急加速
- 急ブレーキ
- 急ハンドル
急がつく運転はどれも、タイヤに過度の負担をかけます。強い回転や摩擦によって、必要以上に摩耗が進むケースもあります。
冬の路面での「急」がつく運転は、スリップの危険性も高まるでしょう。タイヤを長持ちさせるため、また安全走行のためにも、「急」がつく運転は控えてください。
時間にゆとりをもち、車間距離を適度にあけて、周囲をよく見ながらの運転を心がけると、結果的にタイヤの性能劣化を先延ばしできます。
タイヤの空気圧に気をつける
スタッドレスタイヤに交換した際、「1か月程度あとに、空気圧をチェックしてください」といわれた経験はないでしょうか。
実は、タイヤの空気はほんの少しずつ、自然に抜けています。放置すると空気圧が本来の数値より小さくなっている可能性も高いのです。
空気圧が低下したタイヤは、自重や車重によって、路面に押し付けられます。このまま走行するとタイヤに負荷がかかり過ぎ、摩耗がどんどん進みます。また、荷重のバランスによっては部分的に摩耗が進行する「偏摩耗」にもつながり、過剰な摩擦によって内部が損傷する危険性もあるといわれています。
タイヤの空気圧は定期的にチェックし、常に適正値を保つようにしましょう。
空気圧の適正値は、車種ごとに定められています。運転席側のドアを開けた内側に貼られていることが多いので、確かめてみてください。また、空気圧チェックや補充は、ガソリンスタンド等に備え付けの器具で簡単に行えます。
保管の仕方にも配慮する
シーズンオフのスタッドレスタイヤは、保管方法にも配慮しましょう。誤った方法で保管すると、タイヤに負荷がかかり、寿命を縮めるおそれがあります。
スタッドレスタイヤを適切に保管するポイントは、次の2つです。
- 保管前に空気圧を1/2程度抜いておく
- 直射日光や風雨のあたらない暗所に保管する
空気圧を抜くのは、使っていないタイヤに内側からかかる圧力を弱めるためです。また、タイヤは紫外線や風雨によって劣化が進むため、日光と雨風を避けられる物置などに保管します。やむを得ず屋外に置く場合は、タイヤ用の保管カバーをかけると良いでしょう。
ホイールつきのタイヤは、平置きが望ましい保管形態です。ホイールがついたタイヤを縦置きすると、ホイールの重さによって接地面が変形するおそれがあります。
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まとめ
スタッドレスタイヤは、雪や氷のある路面でも安全に走行するために、欠かせないパーツです。性能を発揮するには残溝やゴムの状態が重要。スタッドレスタイヤとして使えなくなるタイミングの到来も早く、定期的に交換しなければなりません。
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