タイヤに刺さった釘はどう対処すべき?やってはいけないこと、修理費用の相場を解説

タイヤに釘が刺さっているのを見つけたら、どのように対処すべきでしょうか。修理代の出費も気になる昨今、「走れそうだから、そのままにしておいて良い?」「それとも、すぐに整備工場に持っていくべき?」と、さまざまな思惑が交錯するかもしれません。

今回は、よくあるトラブル「タイヤに釘が刺さった」場合の対処法を解説します。あわせて、やってはいけないことや、修理代の相場もまとめました。

車に乗る誰にでも起こり得る、「タイヤ釘が刺さる」というトラブルに備えるため、ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事を読んでわかること
・タイヤに釘が刺さるトラブルとは何か
・タイヤに釘が刺さったまま放置するリスク
・タイヤに釘が刺さった時の対処法
・パンク修理・タイヤ交換の費用目安
・タイヤ流通センターならお得にタイヤ交換できること

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タイヤに釘が刺さるトラブルは、実はよくある

走行中、タイヤに釘が刺さるトラブルは、実はよく起こります。道路に落ちている釘を走行のはずみにフロントタイヤが跳ね上げ、リアタイヤが踏みつけて刺さります。

フロントタイヤに釘が刺さるケースはほとんどなく、大半がリアタイヤに刺さるのも、この仕組みが理由です。

道路の釘は、工事現場を行き来するトラックから落下したり、道路工事や水道管工事の現場から飛び出したり…と、さまざまな理由で発生します。

多くは風や走行時の振動によって路肩に集められますが、ときどき路面に残っているものもあり、タイヤに刺さってしまうというわけです。

ちなみに、タイヤの側面に刺さった釘は、いたずらが原因です。

タイヤに刺さった釘を放置してはいけない理由

「タイヤに釘が刺さっているが、問題なさそうなのでそのままに…」と、放置していてはいけません。

目視では異変を見つけられなくても、タイヤは確実にダメージを受けています。徐々に空気が抜け、タイヤはいずれ形状を維持できなくなります。

変形によって釘の穴が広がり、一気に空気が抜けると、安全に走行できなくなります。

また、空気圧が不足すると、タイヤの側面が波打ちはじめ(スタンディングウェーブ現象)、タイヤが熱を帯びてバーストするリスクも想定されます。

タイヤに刺さった釘を見つけたら、速やかな対処が大切です。

タイヤに釘が刺さったときの対処法

タイヤに釘が刺さっているのを見つけたら、何を・どのような手順で進めるべきでしょうか。車に乗る人すべてが知っておきたい、タイヤに刺さった釘の対処法を紹介します。

自走できそうか、確認する

まず、タイヤの空気が抜けていないか確認してください。釘が刺さった箇所付近に手を当てて空気の漏れを確認したり、他のタイヤと弾力を比較したりして、空気漏れをチェックします。

釘が刺さっても自走できそうであれば、速やかに最寄りのショップや整備工場に車を移動させて、点検を受けましょう。

急がずゆっくりと運転するのがコツです。

ただし、整備工場まで距離がある、空気が抜けている気がするといった場合は、無理に動かしてはいけません。次の項目を見て、対処を進めてください。

パンク修理キットで応急処置をする

近年は、パンク修理キットを搭載している車が大半になっています。

パンク修理キットは名前のとおり、パンクを応急処置する道具がセットになったものです。

キットを開封すると、パンク修理液とエアコンプレッサーが入っています。説明書を読みながら、応急処置を施してください。

パンク修理キットでの修理は、永続的な効果は期待できません。

あくまで、整備工場までの走行を助けることが役割です。パンク修理キットで応急処置を施したら、速やかに整備工場に持ち込み点検を受けてください。

スペアタイヤに交換する

パンク修理キットではなく、スペアタイヤが搭載されている車もあります。釘が刺さったタイヤをスペアタイヤに交換し、整備工場に向かいましょう。

ただし、タイヤ交換の経験がないと、スペアタイヤとはいえ自力での交換は困難かもしれません。不安があれば、遠慮なくロードサービスを呼んでください。

ロードサービスを呼び、運んでもらう

ロードサービスは、車のトラブル時に駆けつけ、適切な処置を施してくれる心強いサポーターです。

JAFが有名ですが、任意保険やクレジットカードに付帯されたサービスを利用することもできます。パンクの処置がサービスに含まれるかは契約内容によって異なるため、サポ-ト窓口で確認すると良いでしょう。

その場でパンク修理ができない場合は、レッカーで整備工場まで運んでもらうことになります。

なお、JAFは会員になっていないと、相応の費用がかかります。

また、任意保険やクレジットカード付帯のロードサービスは、そもそも申し込んでいないと利用できない場合があります。事前に確認しておくと安心です。

整備工場等で点検してもらう

どの対処をした場合も、最終的にかならず、整備工場やショップで点検を受けてください。整備工場・ショップでは、応急処置ではない根本的なパンク修理を受けられます。

また、パンク修理ができない場合、目視ではわからないトラブルが起きている場合などは、新品タイヤへの交換を提案してもらえます。なお、ショルダー部・サイドウォール部に刺さった釘によるトラブルは、修理できません。新品タイヤへの交換一択となります。

タイヤに刺さった釘に気づいても、やってはいけないこと

タイヤに釘が刺さっていると、気持ちが焦るものです。やってはいけない対処によってトラブルを深刻化させないよう、3つのNG対処法を押さえておきましょう。

【NG】釘を抜く

釘が刺さっているのを見ると、抜きたくなるかもしれません。しかし、タイヤに刺さった釘を安易に抜くのはNGです。

もし、刺さった釘が長い場合、タイヤを貫通しているおそれがあります。釘を抜くと同時に一気に空気が漏れだし、走行不能に陥るおそれがあります。

さらに、タイヤがつぶれてしまうと、パンク修理キットも使えず、レッカーで移動させるほかなくなります。事態がおおごとにならないよう、釘は抜かずに処置を進めましょう。

【NG】空気が抜けた状態で走行する

空気が抜け、タイヤの弾力が弱まった状態での走行もNGです。

車重によってタイヤへの負荷が大きくなり、ホイールにもダメージが与えられる可能性があります。

こうなると、修理費用も高くついてしまいます。

空気が抜け始めていたら車を動かさず、プロのサポートを頼るようにしてください。

【NG】路肩で修理する

パンク修理キットでの応急処置やスペアタイヤへの交換など、自力で対処しなければならない場面もあるでしょう。このとき、対処する場所にも気をつけてください。

路肩での作業は、往来の妨げになるだけでなく、自身と車にも危険が及びやすくなります。一般道を走行中だった場合は、近くの安全な場所(駐車場など)にゆっくり移動し、対処してください。

高速道路でのトラブル時は、最寄りのサービスエリア・パーキングエリアで対処しますSA/PAまで距離があり走行が難しいときは、ハザードランプを点灯の上、ゆっくり路肩に停車します。

路肩に車を停めたら、ロードサービスに連絡して対処を仰ぎます。

また、このとき「路肩に車を停めている」ことを後続車に知らせるため、以下を行っておきます。

★ 車の50m以上後方に、発煙筒と停止表示板を設置

発煙筒や停止表示板は、車に搭載されているはずです。念のため、どこにあるか見ておくと良いでしょう。また、待機する場所は車内ではなく、車外が原則です。後方ガードレールの外側などに立ち、安全を確保しながら救援を待ちます。

パンク修理・タイヤ交換の費用目安

タイヤに釘が刺さりパンクした場合、修理費用はどの程度かかるのでしょうか。詳細な費用は整備工場やショップごとに異なりますが、一般的な相場を解説します。

パンク修理費用の相場

パンク修理の費用は、1箇所2,000円~5,000円程度です。タイヤの外側から修理剤で処置するやり方のほうが、安く済みます。

損傷が激しい場合や、しっかりと強度を持たせたい場合は、タイヤをホイールから外し、内面から修理します。内面修理は脱着工賃も加算されるため、高額になります。

タイヤ交換費用の相場

新品へのタイヤ交換が必要になった場合、以下の費用がかかります。

  • タイヤ本体代
  • タイヤ交換工賃(1,500~2,000円)
  • ホイール組み換え工賃(1,500~2,000円)
  • バランス調整工賃(1,000円程度)
  • 廃タイヤ処分費用(500~1,000円)

※費用はいずれも1本あたり

パンク修理費用に比べて、必要な費用も高額になります。

パンクやトラブルを防ぐタイヤチェックのポイント

「釘を踏む」というトラブルは不可抗力の面も強く、事前の対処が難しいでしょう。ただ、タイヤを日常的に点検して良好に保っておけば、パンクが起こりにくい状態の維持が可能です。

パンクなどのタイヤトラブルを防ぐ、タイヤ点検のポイントを3つ、紹介します。

タイヤの空気圧

タイヤの空気圧が適正より低いと、タイヤに常時、必要以上の負荷がかかり続けます。釘を踏んだときにもあっという間に減圧し、走行不能になることも考えられます。

タイヤは、車に乗らなくても1か月で5~10%程度、空気圧が下がるといわれます。月に1度程度、空気圧を点検する習慣をつけましょう。

タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドに備えられた空気圧チェッカーで簡単に測定できます。

タイヤの空気圧の確認方法とは?窒素ガス補充のメリットを徹底解説

タイヤの異物

タイヤの溝に異物が挟まるトラブルも、よく起こります。

タイヤの溝は、雨天時にタイヤと路面の間にある水を、排出する役割を果たしています。溝に小石などが挟まっていると、排水が妨げられてしまいます。

グリップ力が低下して、安全走行に支障がでるおそれもあるため、タイヤの異物は取り除いておきましょう。自分の力で取り除けないもの、あるいは刺さっているおそれがあるものは、整備工場やショップで見てもらったほうが安心です。

タイヤの摩耗

タイヤは、走行の度に少しずつ摩耗します。摩耗が進み、溝が少なくなると、グリップ力が低下します。

タイヤの残溝には気を配り、減ってきたかなと感じたら、プロに見てもらうと良いでしょう。

あわせて、偏摩耗していないかも点検します。偏摩耗とは、タイヤが部分的に摩耗した状態です。均等に摩耗していないと走行中に振動が起こりやすくなったり、直進安定性が低下したりします。

偏摩耗したタイヤは、タイヤを取り付ける位置を変える「ローテーション」をすれば、まだ使える可能性があります。整備工場やショップに相談してみてください。

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タイヤ流通センターは日本最大級のタイヤ専門店で、スケールメリットを生かして国内外、あらゆるタイヤを取り揃えています。釘が刺さっても応急処置なく走行できる「ランフラットタイヤ」をはじめ、頑強なタイヤもさまざまにご用意しました。

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まとめ

タイヤに刺さった釘は抜かず、整備工場やショップで点検を受けるのが鉄則です。良かれと思って抜いた結果、タイヤの空気が一気になくなり、自走不能に陥る危険もあるため注意してください。

整備工場までの応急処置には、タイヤに搭載された修理キットを使いましょう。修理キットが載っているか今一度点検し、なければ購入をおすすめします。

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