タイヤの空気圧低下の原因と対処方法、空気圧が与える影響とは

タイヤ空気圧

車のタイヤにおける「適切な空気圧」をご存じでしょうか? もしかすると「空気圧は高ければ高いほどよい」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際にはそれは望ましくありません。もちろん、空気圧が低すぎるのも問題です。では、具体的にどれほどの空気圧がよいのでしょうか。

今回は、タイヤの空気圧が与える影響や適切な空気圧とその確認方法などについてご紹介します。あわせて、近年注目され始めている「タイヤへの窒素の補充」についても解説します。
これからタイヤの空気圧を点検・補充される方は、ぜひご参考ください!

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タイヤの空気圧の重要性


当たり前の話ですが、タイヤには空気が入っています。しかし、「どのくらいの空気が入っていれば良いのか」「空気圧がタイヤや車に与える影響」について正しく把握している人は決して多くありません。空気圧管理は思っている以上に重要です。

空気圧が不足するとタイヤが正しく性能を発揮できないだけでなく、タイヤの損傷や事故につながるリスクがあります。また、一度適正な空気圧に合わせたとしても、タイヤの空気は抜けていくため定期的に点検する必要があります。

タイヤの空気圧が低下する原因

タイヤの空気圧が低下する原因をご存じでしょうか。あまり考えたことがない方も多いと思いますが、タイヤの空気圧が下がるにはいくつかの原因があります。

自然空気漏れ

タイヤは、何もしなくとも勝手に空気が抜けていきます。

「ゴムは水漏れもしないのに、空気が漏れるなんて信じられない」

と疑問に思う方も多いかと思います。確かに、タイヤはゴムですが、ゴムは空気を通すので自然と空気圧が下がってしまいます。空気のいっぱい入ったゴム風船が、何日か後にはシワシワにしぼんでしまうことを考えれば、理解できますよね。

空気圧は、タイヤに空気充填後の1ヵ月間がもっとも低下率が高いとされていますので、安全を考えると、最低月1回の点検が安心といえるでしょう。

自然空気漏れ以外の原因

パンクでもないのに、自然漏れよりも早く空気圧が低下してしまう場合は、以下のような原因が考えられます。

・タイヤのバルブ部分
・バルブとホイールの取り付け部分
・ホイールとタイヤの設置部分

などです。

タイヤは、経年劣化により錆やゆがみ・ゴムの劣化などでエアが漏れやすくなります。あまりにも空気圧が低下するようならば、タイヤ専門店に相談することをおすすめします。

タイヤ空気漏れの対処法

では実際に空気漏れをおこしてしまった場合はどうすればどのように対処すれば良いのでしょうか?

釘などが刺さっていた場合の空気漏れは、車に搭載されているパンク修理キットを使用し、応急修理が可能な場合もありますが、この応急修理を行ったタイヤは再修理ができないため、タイヤを再購入することになります。 そのため空気が完全に抜けていたら、レッカーサービスや普段のメンテナンスをお願いしている整備会社へ。

少し他のタイヤより空気が少ない気がしたら近くのガソリンスタンドや整備工場などに見てもらいましょう。 自分で修理するほうが安く済む気がするかもしれませんが、手間がかかり、失敗すると大きな危険を伴いますので、早急にプロにお願いした方が良いでしょう。

タイヤの空気圧が与える影響とは

タイヤの空気圧は、高すぎても低すぎてもいけません。なぜなら、トラブルの発生により安全な走行ができなくなる可能性があるためです。では、具体的にどのような影響を受けるのでしょうか。

空気圧が高すぎる場合

タイヤの空気圧が高すぎると、グリップの効きが悪くなってしまいます。その理由は、タイヤと路面との接地面積が狭くなるためです。接地面積が狭くなると、本来のタイヤの性能が発揮されず、制動距離が伸びたり、カーブで大きく膨らむ恐れがあります。また、濡れた路面や凍結した路面を走行した場合、車がスリップして事故を起こす危険性も高まります。

このほか、空気圧が高いとタイヤの寿命が短くなってしまうことも。これは、接地面積が中央に偏ることで中心部だけが異常摩耗する「センター摩耗」が起きてしまうためです。
さらに、タイヤが膨張して「緊張状態」になることで傷も増えやすくなります。くわえて、走行中のはずみや段差の衝撃も吸収しづらくなるため、消耗が激しくなってしまいます。

空気圧が低すぎる場合

タイヤの空気圧が低すぎると、燃費が悪くなってしまいます。その理由は、空気圧の低下によってタイヤのたわみが大きくなり、抵抗が増えてしまうためです。スピードが思うように出なくなるので、普段以上にアクセルを踏んでしまい、結果として燃費の悪化につながります。

また、空気圧が低いとタイヤがバーストする危険性が高くなります。これは、走行中にタイヤが波状に変形する「スタンディングウェーブ現象」が起こりやすくなるためです。
スタンディングウェーブ現象とは、空気圧が低下したままタイヤが高速回転することによって、たわみが連続して起こり、波打つように変形してしまうこと。この状態のまま走行し続けると、タイヤが熱を持ってバーストし、最悪の場合は重大な事故につながる恐れがあります。

まとめ

タイヤの空気圧低下の原因と対処方法、空気圧が与える影響について説明してきました。楽しい旅行中にタイヤの空気がなくなっていた… なんてことがないように日頃の確認やメンテナンスが重要ですね。

▼タイヤの空気圧の確認方法は以下の記事で説明しています!

タイヤの空気圧の確認方法とは?窒素ガス補充のメリットを徹底解説

タイヤ専門店の「タイヤ流通センター」は、北海道から沖縄まで全国150店舗以上を展開しています。空気圧の点検はもちろん、窒素ガスの補充にも対応しています。このほか、タイヤ交換やバッテリー交換、オイル交換も行っているので、どうぞこの機会にお問い合わせください。

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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