タイヤのサブスクは本当にお得?購入した場合と料金を比較!概要や注意点も解説

物価高騰のあおりをうけ、タイヤも値上がりが続いています。数万円から、十数万円になることも珍しくないタイヤ購入費用を節約したい、と考えるのは自然の心理です。

そんな、タイヤ購入費用に敏感な人から注目を集めているのが、タイヤのサブスクサービスです。ただ、本当にお得なのか、自分に合うのかどうか迷う人も、少なくないでしょう。

今回はタイヤのサブスクをピックアップしました。タイヤのサブスクの仕組みや料金情報、購入した場合との料金シミュレーションなど、徹底的に解説します。タイヤのサブスクが気になっている人、購入するか迷っている人の悩みを解消します。ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事を読んでわかること
・タイヤのサブスクとはどんなサービスか
・タイヤのサブスクのメリット・注意点
・タイヤのサブスク主要サービス
・タイヤ流通センターならお得にタイヤ交換できること

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タイヤのサブスクとは

タイヤのサブスクは、定額料金を支払って一定期間、新品タイヤを使用できる仕組みです。契約期間は2~3年が一般的で、契約期間中はパンク対応やメンテナンスなども含まれた、フルサービスを利用できます。

タイヤのサブスクを利用するメリット

タイヤのサブスクには、2つのメリットがあります。

まず、タイヤに関する出費をコントロールできる点です。タイヤはまとまった金額の出費となりやすく、家計への負担も軽視できません。その点、サブスクなら毎月の出費は数千円程度。金額は固定で、わかりやすい点も魅力です。

2つ目のメリットは、タイヤに必要なあらゆるサポートがセットになっていることです。

パンク・バーストへの対応も費用に含まれており、メンテナンスが必要なタイミングもお知らせが届きます。

タイヤのサブスクの注意点

便利に見えるタイヤのサブスク。しかし、何も知らずに利用した結果、「こんなはずでは」と後悔する人もいるようです。

〈タイヤのサブスク注意点〉

  • 契約期間内の解約には、違約金がかかるサービスが多い
  • 他のメーカーのタイヤは選べない
  • 割高になるケースもある

タイヤのサブスクは、タイヤメーカー直営のタイヤ店で契約し、サービスを受けます。ブリヂストンのサブスクなら、ブリヂストン製タイヤしか選べません。

また、2~3年の契約期間を設けるサブスクが大半です。事情が変わって途中で解約したい場合、違約金がかかる可能性があります。

車種や走行距離によっては、購入のほうがお得になる場合もあり得ます。サブスクか、購入か、のちほど紹介する料金シミュレーションも参考にしてください。

タイヤのサブスク主要サービス

タイヤのサブスクは、ブリヂストンとダンロップ、ミシュランの3社が提供しています。それぞれのサブスクサービスの要点をまとめました。

ブリヂストン「mobox(モボックス)」

mobox|タイヤ・メンテのサブスク|ブリヂストン公式サイト

ブリヂストンは、普通乗用車向けのタイヤサブスクサービスmobox(モボックス)を提供しています。

「月々825円(税込) から」という低料金をセールスポイントにしており、ブリヂストン製タイヤをお得に利用できるとの声が見られます。

サービスを利用できる店舗は、以下のとおりです。

  • COCKPIT
  • タイヤ館
  • ミスタータイヤマン
  • ブリヂストンタイヤショップ

万一のパンク時には、2本を新品に交換可能で、取付からメンテナンスまでまとめてサポートを受けられます。安全点検は、回数の上限なく受けられるのも嬉しいポイントです。

次項から紹介するダンロップとミシュランのサブスクは運送事業者向けであり、普通乗用車が利用できるタイヤサブスクは、実質的にmoboxの一択となっています。

ダンロップ「エコスマートプラン」

ダンロップのエコスマートプランは、運送事業者向けのタイヤサブスクサービスです。タイヤの購入費用と作業料金が定額で、点検やメンテナンスなど、安全配送に欠かせないサポートもダンロップが一括管理します。

車のトラブルに備えたオプションのレスキューサービス「DFNet」は、24時間365日いつでも対応可能です。

ミシュランタイヤケア

ミシュランのタイヤケアは、運送事業者のタイヤメンテナンスの手間を軽減するサービスです。デジタルツールを積極的に導入し、タイヤ点検・報告業務の効率アップや、メンテナンス時期の可視化に貢献します。

ブリヂストン moboxを詳しく解説

ここからは、普通乗用車ドライバーが利用できるタイヤのサブスク「mobox」について、サービス内容を詳しく解説します。

moboxのサービス内容

moboxは、ブリヂストンが提供するタイヤのサブスクです。料金には、以下のサービスが含まれます。

  • ブリヂストン製新品タイヤ4本のレンタル
  • 新品タイヤの組み換え・脱着+センターフィット
  • 脱着(ローテーションもしくは夏冬タイヤの交換)+センターフィット
  • パンク時のタイヤ交換補償
  • 窒素ガス充填
  • 安全点検

品質が世界的に評判のブリヂストンタイヤを利用できるサービスとあって、タイヤの質にこだわりたい人に支持されています。また、月額定額制であり、タイヤ購入にまとまった予算を用意しなくて済む点もメリットです。

プランと料金

moboxは2つの料金プランが用意されています。「月々825円(税込) から」というキャッチコピーが謳われるのは、ライトプランです。なお、料金は車種やタイヤによって変動します。

プランごとの概要は、下表のとおりです。

スタンダードプラン ライトプラン
月額費用(税込) 1,254円~ 825円~
新品タイヤ4本のレンタル
スタッドレスタイヤ・ホイールセット
※ ホイールセット契約時のみ・20サイズのみ

※ ホイールセット契約時のみ・20サイズのみ
新品タイヤの組み換え・脱着
※1回まで

※1回まで
タイヤ脱着 2年プラン:2回
3年プラン:3回
パンク時のタイヤ交換
※取り付け翌日~2年間

※取り付け翌日~2年間
窒素ガス充填
安全点検 無制限 無制限
タイヤ保管
※申込時のみ
※スタッドレスタイヤ向け

※申込時のみ
※スタッドレスタイヤ向け

moboxは2年、もしくは3年単位で契約します。契約期間が満了した後、タイヤは契約者の所有物となり、そのまま使い続けて構いません。ただし、付帯サービスとメンテナンスは、契約期間内のみ利用できます。

moboxの注意点

moboxの注意点は、3つあります。

ライトプランには脱着サービスがない

ライトプランは、タイヤの脱着サービスがついていません。脱着とは、タイヤをホイールから外し、別のホイールに付け替える作業です。「夏と冬でタイヤの履き替えが必要だが、ホイールは同じものを使いたい」といった場合、脱着の都度、別途費用がかかります。

脱着費用を節約したい場合は、スタンダードプランへの加入か、スタッドレスタイヤのホイールセットを申し込む必要があります。ただし、moboxで提供するスタッドレスタイヤのホイールセットは取り扱いがない店舗もあるようです。事前によく問い合わせ、確認したほうが良いでしょう。

契約期間内のタイヤ交換は別途有料

2年・3年の契約期間内にタイヤの残溝が少なくなり、交換したいという展開も考えられます。

この場合のタイヤ交換は、有料となります。moboxは「契約したタイヤ4本」に対するサブスクであるためです。摩耗しタイヤ交換する場合は、moboxをあらためて契約するか、交換タイヤを購入しなければなりません。

途中解約には解約料がかかる

契約期間内の途中解約には、解約料が発生します。解約料は、以下のとおりです。

  • 月額料金の24か月分
  • 月額料金の36ヵ月分と支払済みの月額料金の差額分

上記のいずれか

解約料の支払いは一括です。また、サービスを受けていないからといって、その分の費用の返金も請求できません。

タイヤはサブスクと購入、どちらが得か

結局のところ、タイヤはサブスクと購入、どちらがお得なのでしょうか。moboxの料金・サービス内容と同条件で、日本最大級のタイヤ専門店「タイヤ流通センター」で購入した場合の料金を比較します。

比較条件

料金の比較条件は、以下のとおりです。

  • タイヤサイズ:195/65R15
  • mobox契約プランと期間:ライトプラン・3年
  • ブランド:ブリヂストン Playz PX-RVⅡ

195/65R15のタイヤは、ミニバンやコンパクトカー、セダンなど、幅広い車種で使われるタイヤです。

moboxの料金

Playz PX-RVⅡの195/65R15サイズを、moboxライトプラン・3年契約した場合の料金は、以下のとおりです。

月額料金(税込) 2,486円
総額(税込) 89,496円(2,486円×36か月)

料金にはタイヤ4本分のレンタル料と初回取り付け作業工賃、2年間のパンク保証が含まれます。また、廃タイヤ処分料やバルブ交換費用は別途です。

タイヤ流通センターの料金

タイヤ流通センターは「同ランク・同サイズのタイヤは均一価格」で提供するタイヤ専門店です。ブリヂストン製タイヤは「ダイヤモンドプラン」という最高ランクのプランで購入できます。

それでは、同条件で料金を見てみましょう。

タイヤ購入費用(税込) 53,790円/4本
タイヤ交換工賃(1回分) 6,600円
※ 15インチ
※ 廃タイヤ処分料別途
パンク保証(2年分) 6,600円
合計 66,990円

※ タイヤ流通センターのパンク保証について、詳しくはこちらをご覧ください

ちなみに、タイヤ流通センターで195/65R15のタイヤを購入する費用は、他のプランでは以下のようになります。

プラン名 メーカー 費用(税込)
ゴールドプラン KENDA
ROADSTONE など
19,690円/4本
プラチナプラン ピレリ
TOYO TIRE など
37,290円/4本

ブリヂストンにこだわらなければ、タイヤ購入費用のさらなる節約も可能です。パンク保証もあり、メンテナンスは全国に展開する店舗で気軽に受けられます。

サブスクか購入か迷ったら、金額とサポートを総合的に比較し、「本当に自分に必要なのはどちらか」、冷静に判断して決めることが大切です。

タイヤのサブスクが向いている人・向いていない人

タイヤをサブスクすべきか迷ったときに、ぜひ参考にしてください。タイヤのサブスクが向いている人と、向いていない人(購入をおすすめしたい人)はどのようなタイプか、紹介します。

タイヤのサブスクが向いている人

タイヤのサブスク利用がおすすめのタイプは、以下に該当する人です。

  • タイヤに関する大きな出費を回避したい
  • タイヤの交換やメンテナンスをプロに一任したい
  • ブリヂストンにこだわりたい

タイヤのサブスクは、月々数千円という定額でタイヤをレンタルできる点が、最大のメリットです。数万円、ときに十数万円に達することもあるタイヤ購入の出費を避けたい人は、メリットを享受できるでしょう。

また、タイヤ交換やメンテナンスも、moboxが管理してくれます。メンテナンスを忘れてしまいそう、自分で点検できない人にも、moboxがおすすめです。

タイヤのサブスクが向いていない人

moboxのサブスクよりも、購入したほうがお得になる人はどのようなタイプでしょうか。まとめました。

  • 走行距離が少ない/極端に多い
  • ある程度のメンテナンスを自分でできる
  • ブリヂストンにこだわりがない(価格を重視したい)

走行距離は、moboxが合うかどうかに大きく影響します。

走行距離が短い人は、そもそもパンクリスクが少なく、moboxサービスの恩恵を十分受けられません。また、摩耗しきらないうちに次のタイヤに変えることになり、結果的に割高になります。

反対に、走行距離がとても長い人にも、moboxはおすすめできません。契約期間満了前にタイヤが摩耗してしまうと、契約をし直すか、別にタイヤを購入する必要が出てきます。契約期間前の解約には解約料がかかるのは、前述したとおりです。

また、空気圧の補充や残溝点検など、基本的なメンテナンスを自分でできる人なら、moboxのメンテナンスサービスも不要でしょう。購入し、出費を抑えたほうがお得になる可能性があります。

まとめ

タイヤのサブスクとは、定額を支払ってタイヤを一定期間利用するサービスです。メンテナンスや点検、パンク保証などもセットになっており、文字通りタイヤの管理を一任できます。普通乗用車向けには、ブリヂストンが手掛けるmoboxというサービスが普及しています。

ただ、購入とどちらがお得になるかは、希望条件によって異なります。ブリヂストンタイヤに強いこだわりがなければ、タイヤ流通センターでタイヤを探したほうが、同条件のタイヤを安く手に入れられる可能性もあります。

まずは、タイヤ流通センターの簡単Web見積もりをお試しください。車種とタイヤサイズを選択するだけで、すぐにタイヤ価格をご提示します。取り付け予約もそのままWebで完結する手軽さを、ぜひお試しください。

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