ノーマルタイヤはうっすら積雪の雪道で走行できる?注意点や気になる反則金

冬になると、スタッドレスタイヤに履き替える方も多いでしょう。一方で、雪があまり降らない地域では、スタッドレスタイヤを持たずにノーマルタイヤ(夏タイヤ)で冬を越す方もいらっしゃいます。走行中に急に雪やみぞれが降り、道路にうっすら積もってきたら、そのまま走って大丈夫なのか気になりますよね。
この記事では、「ノーマルタイヤで、うっすら積雪の雪道を走ってもいいのか」という疑問に、JAFのテスト結果や法令をもとにお答えします。走行中に雪が降ってきたときの対処法や、気になる反則金についても整備士監修で解説します。
▼この記事を最後まで読むとわかること
・うっすら積雪でもノーマルタイヤがNGな理由
・ノーマルタイヤで雪道を走った場合の反則金・罰則
・走行中に雪が降ってきたときの対処法
・雪道で注意したいポイント
・2026年のタイヤ流通センターのスタッドレスタイヤ価格
タイヤ流通センターならスタッドレスタイヤ4本セットが¥16,900~(税込¥18,590~)!
【2026年】タイヤ流通センターのスタッドレスタイヤ価格
「急な雪に備えて、スタッドレスタイヤを用意しておきたい」という方に向けて、まずはタイヤ流通センターの2026年シーズンの価格をご紹介します。
タイヤ流通センターのスタッドレスタイヤは4本セット¥16,900~(税込¥18,590~)。タイヤ本体・交換工賃などがコミコミの定額プランで、ご予算に合わせてプランを選べます。ここでは、最上位の「ダイヤモンドプラン」のサイズ別価格をご紹介します。
タイヤサイズ価格税込価格145/80R12 80/78¥25,900~¥28,490~145/80R13¥26,900~¥29,590~155/65R13¥27,900~¥30,690~155/65R14¥30,900~¥33,990~165/55R15¥75,900~¥83,490~165/60R15¥73,900~¥81,290~165/65R14¥47,900~¥52,690~185/60R15¥83,900~¥92,290~175/65R15¥59,900~¥65,890~185/65R15¥67,900~¥74,690~195/65R15¥73,900~¥81,290~205/55R16¥119,900~¥131,890~205/60R16¥97,900~¥107,690~215/60R16¥109,900~¥120,890~205/65R16¥90,900~¥99,990~215/65R16¥103,900~¥114,290~215/55R17¥149,900~¥164,890~215/60R17¥109,900~¥120,890~225/65R17¥91,900~¥101,090~195/80R15 107/105¥83,900~¥92,290~
※ ダイヤモンドプランの2026年シーズン価格(4本セット)です。最新の価格・在庫は簡易見積もりまたは各店舗にお問い合わせください。
お車に合うサイズの価格は、簡易見積もりですぐに確認できます。
結論:うっすら積雪でもノーマルタイヤでの走行はNG

結論からお伝えすると、うっすら積雪であっても、ノーマルタイヤで雪道を走るのはNGです。「少しくらいなら走れそう」と感じても、ノーマルタイヤは雪や氷の上で止まる・曲がる性能が大きく落ちます。さらに、積雪や凍結した道路をノーマルタイヤで走ると、法令違反になるおそれもあります。
ノーマルタイヤは「走れても止まれない」
JAFが行ったテストでは、雪道でのノーマルタイヤの危険性がはっきりと示されています。時速40kmから急ブレーキをかけたときの、止まるまでの距離(制動距離)は次のとおりです。
タイヤの種類圧雪路氷盤路(凍結路)ノーマルタイヤ29.9m105.4mスタッドレスタイヤ17.3m78.5mオールシーズンタイヤ22.7m101.1m
※ 2017年2月、北海道士別市のテストコースで実施。タイヤはすべて新品、ABS作動。参考:JAFユーザーテスト「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ」、くるまのニュース
雪が踏み固められた圧雪路では、ノーマルタイヤの制動距離はスタッドレスタイヤの約1.7倍。凍結路では100mを超えました。発進はできても、いざというときに止まれないのがノーマルタイヤの怖さです。
うっすら雪の路面でも危険が潜んでいる
「うっすら積雪」といっても、路面の状態はさまざまです。次のような状況では、特に注意が必要です。
みぞれが路面でとけている程度
みぞれが路面に落ちてすぐにとける程度なら、雨の日に近い状態です。ただし、いつ雪に変わって積もり始めるかわかりません。目的地や安全な場所が近ければ、そこで様子を見ましょう。
シャーベット状に積もり始めている
みぞれや雪がシャーベット状に積もり始めたら危険です。シャーベット状の雪は、タイヤと路面の間に入り込んでグリップを失わせ、車が踏み固めるとさらに滑りやすくなります。この状態になったら、ノーマルタイヤでの走行はやめましょう。
気温が急に下がっている
気温が下がると、路面がとけた雪や水が凍り、アイスバーンになることがあります。濡れているだけに見えて実は凍っている「ブラックアイスバーン」は、見た目では気づきにくく非常に危険です。
ノーマルタイヤで雪道を走るのは法令違反!反則金は?

雪道では「滑り止めの措置」が義務
沖縄県を除く46都道府県では、積雪や凍結した道路を走るときに、冬用タイヤやタイヤチェーンなどで「滑り止めの措置(防滑措置)」をとることが義務づけられています。根拠は道路交通法第71条第6号と、各都道府県の規則です。
規則では「積雪または凍結している道路」とされており、何センチ以上積もったら違反になるといった基準は定められていません。うっすらとでも雪が積もっている道路や、凍結している道路をノーマルタイヤで走れば、違反となるおそれがあります。
反則金・罰則
滑り止めの措置をとらずに雪道を走った場合の罰則は、次のとおりです。違反点数はありませんが、反則金が科せられます。
区分内容違反点数0点(なし)反則金(大型車)7,000円反則金(普通車)6,000円反則金(二輪車)6,000円反則金(原付)5,000円罰則(反則金を納めない場合など)5万円以下の罰金
※ 参考:長崎県警察、埼玉県警察。2026年10月時点の情報です。
チェーン規制区間ではスタッドレスタイヤでもチェーンが必要
大雪のときには、高速道路や国道の一部区間で「チェーン規制」が行われることがあります。2018年度から始まった制度で、チェーン規制が出ている区間では、スタッドレスタイヤを履いていても、タイヤチェーンを付けていない車は通行できません。ノーマルタイヤの車はもちろん通行できないため、雪の多い地域へ出かける方はタイヤチェーンも車に積んでおきましょう。
※ 参考:国土交通省「チェーン規制」に関する資料
事故を起こすと過失割合で不利になることも
ノーマルタイヤで雪道を走って事故を起こした場合、雪道であることを分かっていながら対策をしていなかったことが、過失割合の判断に影響する可能性があります。保険の扱いは契約内容や事故の状況によって異なるため、詳しくはご加入の保険会社に確認しましょう。
※ 参考:乗りものニュース「雪道を夏タイヤ走行 事故を起こしたら保険金は支払われる?」
ノーマルタイヤで走行中に雪が降ってきたときの対処法
ノーマルタイヤで走っている途中に雪が降り出したら、慌てずに次のように対処しましょう。
無理に走らず、安全な場所で待つ・引き返す
雪が積もり始めたら、無理に走り続けないことが一番です。コンビニや駐車場など安全な場所に車を止め、雪がやむのを待つか、雪が積もる前に引き返しましょう。目的地が近ければ、車を置いて電車やバスなどに切り替えるのも方法です。
タイヤチェーンを装着する
タイヤチェーンを持っていれば、安全な場所で駆動輪に装着しましょう。布製のタイヤカバーやスプレー式の滑り止めは手軽ですが、JAFもあくまで緊急用としています。急場をしのいだら、早めに安全な場所へ移動しましょう。
どうしても走るときは、とにかくゆっくり
やむを得ず走る場合は、スピードを落とし、急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避けましょう。下り坂ではエンジンブレーキを使い、坂道や橋の上など危険な場所はできるだけ避けたルートを選びます。ただし、積雪・凍結した道路をノーマルタイヤで走ることは、違反になるおそれがある点を忘れないでください。
うっすら雪道で注意したいこと

スタッドレスタイヤを履いていても、雪道では油断は禁物です。うっすら雪の道を走るときに注意したいポイントをまとめました。
残り溝が十分なスタッドレスタイヤを4本装着する
雪道を走るときは、必ずスタッドレスタイヤを装着しましょう。スタッドレスタイヤは新品から50%すり減ると、プラットホームと呼ばれるサインが現れ、冬用タイヤとしての寿命を迎えます。また、駆動輪だけに装着すると前後のバランスが崩れるため、4本すべてに装着しましょう。
「急」がつく操作をしない
雪道では、「急発進・急ブレーキ・急ハンドル」の3つの急は避けましょう。タイヤが空転して進まない、ブレーキを踏んでも止まらない、ハンドル操作がきかないといったトラブルにつながります。
車間距離を十分にとる
雪道では、ブレーキを踏んでから止まるまでの距離が乾いた路面よりも長くなります。前の車との車間距離は、いつもよりしっかりあけましょう。
追い越しや車線変更はなるべくしない
追い越しのための加速や、車線変更のハンドル操作は、スリップのきっかけになります。車線変更では、轍(わだち)をまたいで雪が残った部分を通るため、ハンドルを取られやすくなる点にも注意しましょう。
危険な場所では特に注意
冬の道路には、普段は何気なく通っている場所にも危険が潜んでいます。特に注意したいポイントは次のとおりです。
| 危険なポイント | 危険な理由 |
|---|---|
| カーブ | 曲がるときにスリップしやすい |
| 坂道 | 上り坂で空転して登れない、下り坂でブレーキを踏んでも止まれない |
| 橋の上 | 風で冷やされやすく、路面が凍結していることがある |
| 日陰 | 雪や氷がとけにくく、凍ったままになりやすい |
| トンネルの出入口 | 路面の状態が急に変わり、凍結していることがある |
| 交差点 | 車の発進・停止で雪が踏み固められ、滑りやすくなる |
特に、橋の上やトンネルの出入口は盲点になりやすい場所です。路面が濡れているように見えても、ブラックアイスバーンになっていることがあるので注意しましょう。
運転前に車の雪を落とす・靴に注意する
車の屋根やフロントガラスに積もった雪は、走り出す前に必ず落としましょう。ブレーキをかけたときに雪が落ちて視界をふさぐ危険があります。また、底の厚いスノーブーツはペダルの操作感が変わるため、運転は普段の靴で行い、到着してから履き替えるのがおすすめです。
4WDやオールシーズンタイヤなら大丈夫?
4WDでもノーマルタイヤはNG
4WD(四輪駆動)車は、発進や上り坂では2WD車より有利です。しかし、止まる性能は駆動方式ではなくタイヤで決まります。JAFのテストでは、平らな雪道での制動距離に4WDと2WDで大きな差はなく、4WDだからといって止まりやすいわけではないことが示されています。4WD車も、雪道ではスタッドレスタイヤが必要です。
※ 参考:JAF「雪道では4WD車のほうが安心?」
オールシーズンタイヤは凍結路が苦手
夏も冬も履けるオールシーズンタイヤは、圧雪路ではノーマルタイヤより短い距離で止まれました。一方、凍結路ではノーマルタイヤとほとんど変わらない結果でした(上のJAFテストの表を参照)。雪がたまに降る程度の地域では選択肢になりますが、凍結しやすい地域ではスタッドレスタイヤを選びましょう。
ノーマルタイヤと雪道に関するよくある質問
Q. ノーマルタイヤで雪が1cm積もったら違反ですか?
A. 規則では「積雪または凍結している道路」とされており、何センチからという基準はありません。うっすらとでも積雪や凍結がある道路をノーマルタイヤで走れば、違反となるおそれがあります。
Q. ノーマルタイヤは積雪何センチまで大丈夫ですか?
A. 「何センチまでなら安全」という目安はありません。JAFのテストでも、雪道でのノーマルタイヤは制動距離が大きく伸びています。少しでも積雪や凍結があれば、ノーマルタイヤでの走行は避けましょう。
Q. 雪が降っているだけで積もっていなければ、ノーマルタイヤで走ってもいいですか?
A. 路面に雪が積もっておらず、凍結もしていなければ、違反にはなりません。ただし、雪は短時間で積もることがあり、気温が下がると路面が凍結するおそれもあります。早めに目的地へ向かうか、安全な場所で様子を見ましょう。
Q. ノーマルタイヤで雪道を走ったら捕まりますか?
A. 滑り止めの措置をとらずに積雪・凍結した道路を走ると、違反として取り締まりの対象になります。反則金は普通車で6,000円です。
Q. ノーマルタイヤで雪道を走るコツはありますか?
A. 安全に走るコツはありません。ノーマルタイヤで雪道を走ることは危険で、違反にもなるおそれがあります。急な雪には、走らない・チェーンを付けるといった対処をし、冬の前にスタッドレスタイヤを準備しておきましょう。
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早めにスタッドレスタイヤに履き替えて準備を

急な雪に慌てないための一番の対策は、雪が降る前にスタッドレスタイヤに履き替えておくことです。地域によって時期は異なりますが、本格的な冬を迎える前の秋のうちに準備しておきましょう。雪の多い地域や山道を走る方は、タイヤチェーンも車に積んでおくとより安心です。
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まとめ
ノーマルタイヤで、うっすら積雪の雪道を走るのはNGです。JAFのテストでは、雪道でのノーマルタイヤの制動距離はスタッドレスタイヤの約1.7倍。少しの雪でも、止まれずに事故につながるおそれがあります。
また、積雪・凍結した道路をノーマルタイヤで走ると、滑り止めの措置をとっていないとして反則金(普通車6,000円)の対象になるおそれがあります。走行中に雪が降ってきたら、無理に走らず安全な場所で待つ、タイヤチェーンを付けるなどして対処しましょう。
本格的な冬になる前に、早めにスタッドレスタイヤに履き替え、冬の道路を安全に走りましょう。
タイヤ流通センターならスタッドレスタイヤ4本セットが¥16,900~(税込¥18,590~)!
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

