長野・新潟(信州エリア)のタイヤ交換の時期はいつ?お得に履き替えるためのポイント

長野や新潟などの信州エリアの方は、冬になると雪が多く降るのでスタッドレスタイヤに交換したり、タイヤチェーンを装着する方は多いでしょう。しかし、毎年交換しているのに、雪が降るタイミングがバラバラで、いつタイヤ交換するのが適切か分からないという方も少なくありません。また、旅行で信州エリアに行く予定がある方も、タイヤ交換のタイミングを知り、急な雪に慌てることなく過ごしたいですよね。

そこで今回は、信州エリアに絞って適切なタイヤ交換時期について解説します。「信州エリアのドライバーが、いつ頃タイヤ交換を行っているのか」という独自調査結果も公開します。また、タイヤ交換ができる場所のメリット・デメリットやお得にタイヤ交換する方法についても紹介します。

適切な時期にお得にタイヤ交換を行い、急な雪に慌てることなく安全にドライブしましょう。

タイヤ交換はどの時期にするものか

信州エリアの「長野県、新潟県など」の方は、いつ頃タイヤ交換を行っているのでしょうか。一般的なタイヤ交換時期を知っておくことで、タイヤ交換作業の混雑を避けることができ、予約などの予定が立てやすくなります。では、信州エリアの方がいつ頃タイヤ交換を行っているのか、独自調査結果を公開しながら見ていきましょう。

夏タイヤ→冬タイヤへの交換

気象庁の発表によると、信州エリアで初雪が観測される時期は県によって異なりますが、1991年~2020年の30年間の統計で11月18日~11月24日頃と発表されています。
※参考:気象庁<長野県の雪・霜・結氷の平年値

NEXCO東日本によると、12月中旬に長野県のサービスエリアでスタッドレスタイヤ装着率を調査した結果、上り方面で84%、下り方面で88%という結果です
※参考:NEXCO東日本<スタッドレスタイヤ装着率

信州エリアでは、11月下旬になると初雪が観測される可能性が高いので、その2週間前ぐらいに冬用タイヤに交換するのが望ましいです。早めに交換しておけば、急な降雪にも慌てること無く対応できます。また、高速道路はスタッドレスタイヤ規制やチェーン規制などの規制がかかり、ノーマルタイヤでは走行できない可能性があります。信州エリアでは、11月上旬になったら、冬用タイヤへの交換を早めに検討しましょう。

 

タイヤ流通センターの独自調査結果では

タイヤ流通センターが調査したところによると、信州エリアでは夏用タイヤから冬用タイヤへの交換時期は、「10月から少しづつ増え始め、11月・12月にピークを迎える」という調査結果になりました。

※タイヤ流通センター

信州エリアの長野・新潟では、10月と11月の夏用タイヤから冬用タイヤへの交換は4~6倍程の差があります。多くの方は11月に入ってからタイヤ交換しようと考えていることが読み取れます。

一方で、信州エリア以外の関東エリアや近畿エリアなどは12月に交換のピークを迎えています。関東や近畿エリアでは、12月以降に降雪があるので12月に入ってから交換する方が多いようです。しかし、11月以降に関東エリアや近畿エリアなどの方が信州エリアに旅行や仕事などで車を使用して行かれる予定がある場合は、早めにタイヤ交換を済ませておくと安心でしょう。

冬タイヤ→夏タイヤへの交換

信州エリアでは、何月ごろにスタッドレスタイヤからノーマルタイヤの交換するのが良いのでしょうか。それは、最低気温がマイナスにならなくなる月が目安となります。気象庁の統計データによると、信州エリアでは4月から最低気温がマイナスにならなくなるというデータがあります。
※参考:気象庁<観測開始から毎月の値|長野県

最低気温がマイナスになると、路面上の水が凍結する可能性があるので、スタッドレスタイヤの装着が必要になります。そのため、最低気温がマイナスにならなくなる月にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換するのが最適といえるでしょう。
ただし、旅行などで雪のあるところや気温がマイナスのなる場所に行く予定があるなどの場合は、タイヤ交換はそれまで待ったほうが安全でしょう。

タイヤ流通センターの独自調査結果では

タイヤ流通センターの独自調査結果によると、信州エリアでのスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換する時期は、「長野県では4月、新潟県では3月が最も多い」ということが分かりました。

※タイヤ流通センター

信州エリアは、4月になると最低気温がマイナスにならなくなるというデータがあります。路面凍結や降雪の可能性を考えて、3月から5月にかけてノーマルタイヤに交換する方が多いようです。ただし、山間部などは雪解けが遅く、夜間に雪解け水が凍結する可能性があるので、山間部や雪が残っている場所などに車で行く予定がある方は、タイヤ交換は4月や5月まで待った方が安全といえます。

季節ごとのタイヤ交換はどうやってする?

季節ごとのタイヤ交換は年2回ありますが、どこに依頼しようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。タイヤ交換は様々な業者が行っていますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは、業者3社とDIYで行うメリット・デメリットを紹介しますので、ぜひタイヤ交換依頼先の参考にしてください。

ディーラーで交換

ディーラーは、そのメーカーの車を専門に扱うプロフェッショナルの集まりです。そのメーカーの車に対しての知識や経験はどこよりも豊富です。安心してお任せできるでしょう。
では、ディーラーでタイヤ交換をするメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

ディーラーでタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。

車種に合ったタイヤを選んでくれる
作業の質が良く技術が高い
ちょっとしたサービスをしてくれる
・自宅まで引き取り、納車をしてくれる

ディーラーは、その車の「ベストな状態」を理解しています。車の性能を最大限に発揮できるタイヤや、その人の乗り方に合ったタイヤなど、乗り手の意向に合うタイヤを選別してくれるのが最大のメリットです。
作業の質が良く技術も高いだけでなく、自宅まで引き取り納車をしてくれたりもします。また、予約に融通を効かせてくれたりと細かなサービスを行っている点もディーラーの良さといえるでしょう。

デメリット

ディーラーでタイヤ交換するデメリットは、以下のようなものが挙げられます。

費用が他と比べて高い
作業に時間がかかる
持ち込みのタイヤ交換ができない場合がある
・取り扱いメーカーや種類が限られる

ディーラーは、サービスの細かさや作業の質や技術の高さなどから、費用が他の業者と比べて少し高いのがデメリットです。また、車検や点検、一般整備などの車も数多く受け入れているため、作業に時間がかかる場合があります。

メーカーとの契約などの関係で、取り扱いメーカーや種類が限られたり、タイヤの持ち込みができない・持ち込み料がかかるといったデメリットもあります。

タイヤ専門店で交換

タイヤ専門店は、タイヤのことを知り尽くしたプロです。タイヤについては、一番知識や情報、経験などが豊富です。一番安心してお任せできるでしょう。
では、タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。

選べるタイヤの種類が多い
予算に合わせたタイヤ選択ができる
タイヤの知識や情報が豊富で作業の技術力が高い
保証が充実している

タイヤ専門店でタイヤ交換をする一番のメリットは、タイヤの品揃えがとても豊富で、予算や希望に合ったタイヤをプロに相談しながら選べるという点です。

また、作業の丁寧さや技術力の高さ、タイヤの知識や情報の豊富さは専門店ならではで、タイヤそのものに対する保証も充実しています。専門店でのタイヤ交換は、プロに相談しながらタイヤを購入でき、安心して作業を任せられるのでオススメです。

デメリット

タイヤ専門店でタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。

・繁忙期は混み合う
タイヤによっては工賃が高くなる

タイヤ専門店は、タイヤの種類が多く技術の高さや作業の丁寧さなどから安心ということで、繁忙期は大変混み合うことが多く、待ち時間が長くなることがある点がデメリットです。ただしこれは、どこの業者で交換作業を依頼しても同じことになる可能性があります。なるべく混雑を避けてタイヤ交換をするには、事前予約をしておきましょう。

タイヤサイズによっては、工賃がやや高くなる場合があります。サイズが大きく偏平率が低いタイヤなどは、交換作業に高い技術が必要となるので追加費用がかかるケースがあります。自分の希望と予算を伝え、プロに相談しながら交換しましょう。

ガソリンスタンドで交換

ガソリンスタンドでも場所によってはタイヤ交換ができます。
では、ガソリンスタンドでタイヤ交換するメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

ガソリンスタンドでタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。

店舗数が多く、身近な場所にある
平日、休日関係なく緊急時にも対応可能なことが多い
給油や洗車もできる

ガソリンスタンドは、一番身近にある施設で店舗数が多く利用しやすいというのが一番のメリットです。緊急時に飛び込みで依頼しても対応してくれたり、忙しくて夜しか行けない方にとっては頼りになります。また、タイヤ交換ついでに給油や洗車も同時にできるのもメリットといえます。

デメリット

ガソリンスタンドでタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。

技術力に不安がある
作業スピード重視の傾向がある
・タイヤの品揃えが限られる

ガソリンスタンドの整備士の数は、ディーラーや整備工場と比べると限られています。アルバイトなど経験が少ないスタッフがタイヤ交換を行うこともあり、専門店と比べ技術力や丁寧さに欠けるのがデメリットです。

ガソリンスタンドは、丁寧で細かな作業よりもスピード重視の作業の傾向があります。また、売れ筋のタイヤだけが置いてある場合が多く、希望通りのメーカーやグレード、自分のサイズのタイヤが選べない可能性が高いのもデメリットといえるでしょう。

自分で交換

自分でタイヤ交換をする方法もあります。自分でタイヤ交換できると、良いこともあります。
では、自分でタイヤ交換するメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

自分でタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。

費用が安く済む
自分のタイミングで交換できる
・緊急時の対応スキルが身につく

自分でタイヤ交換ができると、交換にかかる作業工賃を節約できます。また、自分の好きなタイミングでタイヤ交換できるので、時間にとらわれることなく作業できます。他にも、急なパンクなどの緊急時にスペアタイヤとの交換も自分でできるようになるのもメリットといえます。

デメリット

自分でタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。

・力と体力が必要
・確実に交換できないと脱輪の危険がある
力加減を間違えるとボルトやナットが壊れる恐れがある
・ジャッキアップ中に車が落下する危険がある

一番のデメリットは、タイヤ交換には危険が伴うということです。タイヤが正しい状態で組み付けされていないと、脱輪による事故が起こる恐れがあり、力の入れすぎで締め付けを行うと、ボルトやナットが壊れてしまう可能性があります。他にも、ジャッキで車を持ち上げている時に、車が落ちたり動いたりする危険もあります。このように、タイヤ交換は、危険と隣り合わせでもあります。

自分でのタイヤ交換は、力と体力、交換スキルが必要です。少しでも自分での交換に不安がある場合は、安全で確実な作業を行ってくれるプロに依頼しましょう。

タイヤ交換をお得にするためのポイント

タイヤ交換をできるだけ待たされずスピーディに、タイヤ交換をお得に交換するためのポイントを紹介します。

ポイント①事前予約

タイヤ交換を待たされずにスムーズに行うには、事前予約を行いましょう。タイヤ交換時期を間違えると、急な降雪に慌てるだけでなく、タイヤが劣化していた場合にトラブルに繋がる可能性があります。また、急にタイヤ交換の依頼をしても、予約なしの場合は交換作業に時間がかかることが多いです。タイヤ交換を行う場合は、事前予約を入れておくのがオススメです。

ポイント②他の整備と一緒にする

タイヤ交換で車を預けるのと同時に、オイル交換やバッテリー点検などまとめてプロにチェックしてもらいましょう。何度も整備で預ける手間が省け、安心して車に乗ることができます。

ポイント③タイヤ保管サービスを使う

シーズンオフのタイヤは、適した環境で保管することが劣化を防ぐためにも重要です。直射日光が当たる場所や湿気の多い場所などで保管をすると、タイヤゴムのひび割れや硬化などの劣化に繋がる原因となり、タイヤの寿命を縮めてしまいます。タイヤ交換後、「タイヤ預かりサービス」を行っているお店もあります。保管サービスを上手に利用して、タイヤを長持ちさせましょう。

交換時にはタイヤのチェックをしておこう

安全に走行するためにも、交換時には必ずタイヤのチェックを行いましょう。しかし、「どんなチェックをすれば良いか分からない」という方もいるでしょう。ここでは、タイヤのチェックについて紹介します。

タイヤの溝の減り具合

タイヤの残り溝のチェックは、とても重要です。タイヤの溝が少なくなると、滑りやすくなったり制動距離が延びたりするので危険です。そこで、溝がどの位になったら交換すべきなのか解説します。

ノーマルタイヤは、残り溝が4mm以下になると性能が低下するため寿命と言われています。ブリヂストンによると、4mm以下になると制動距離が延びると発表されています。また、1.6mm以下のタイヤは使用禁止です。スリップサインにて1.6mmあるかないか判断できるのでチェックしましょう。つまり、タイヤ溝が4mm以下になったら交換を検討しましょう。

スタッドレスタイヤは、新品時から50%摩耗すると寿命と言われています。摩耗具合は、プラットフォームと呼ばれる印で判断できるので確認しましょう。性能が低下したスタッドレスタイヤでは、雪道での走行に不安が残ります。スタッドレスタイヤは、50%摩耗したら交換しましょう。
※参考:ブリヂストン<タイヤの寿命と交換時期

プロの目で確認してもらう

タイヤ交換を利用し、プロにタイヤをチェックしてもらいましょう。今のタイヤの状態やあとどの位使えそうかなど、タイヤについて相談してアドバイスをもらいましょう。

次のタイヤが必要なら探しておく

次のシーズンでタイヤ交換が必要ならば、余裕をもってタイヤを探しておきましょう。繁忙期になると、タイヤ専門店でも在庫切れになる可能性があります。事前にタイヤ交換が必要と分かっている時は、余裕をもって探し希望のタイヤを購入しましょう。

まとめ

今回は、信州エリアのタイヤ交換時期、交換できる場所、交換のポイントなどについて解説しました。地域により異なりますが、初雪の時期などをしっかりチェックしておくことで、急な雪に慌てることなくタイヤ交換ができるので重要です。タイヤは適切な時期に交換することで、事故やトラブルを防ぐことができます。また、タイヤ交換できる場所は様々あるので、自分に合った場所で購入しましょう。事前予約や早めのタイヤ購入を行い、スムーズかつお得にタイヤ交換をして安全にドライブしましょう。

タイヤ専門店のタイヤ流通センターでは、シーズン毎にお得なキャンペーンも多数開催しています。価格や品質、性能など自分に合うタイヤが必ず見つかります。ぜひ一度ご相談ください。

 

監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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