【2024年最新】スタッドレスタイヤの寿命とは?夏に使用すると危ない理由や交換時期

冬になるとノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに交換する人は多いでしょう。冬が明けるとノーマルタイヤに戻す人がほとんどですが、そのまま夏を乗り越えようとしている人もいるのではないでしょうか?実は、スタッドレスタイヤの寿命は5年前後といわれています。その理由はこの記事で詳しく解説しているので、最後まで目を通してみてください。他にも、ノーマルタイヤに交換すべき理由や夏場にスタッドレスタイヤを使用するリスクなどについても解説しています。

記事の最後には、お得にスタッドレスタイヤの交換ができる方法を紹介しているので、今年はお得にスタッドレスタイヤに交換しましょう。

スタッドレスタイヤとは何?

スタッドレスタイヤとは、道路が積雪・凍結していても安全な走行ができるよう作られたタイヤのこと。具体的な特徴・寿命は以下のとおりです。

スタッドレスタイヤの特徴

スタッドレスタイヤの最大の特徴は、雪道や凍結した路面でも滑りづらい「グリップ力」です。スタッドレスタイヤのゴムはノーマルタイヤに比べて柔らかいため、雪や凍結した路面との接地面積が広くなります。タイヤに制限が加わっても十分な摩擦が起きるので、冬の不安定な路面環境でも十分なグリップ力が発揮されます。

また、「溝」にも特徴があります。スタッドレスタイヤの溝は、ノーマルタイヤよりも深く設計されており、かつ「サイプ」と呼ばれる細かい溝がタイヤの全体に入っています。このサイプがあることにより雪道や凍結した路面との接触面を増やすことができ、その結果グリップ力が高まるのです。

身近なものでたとえると、野球選手やサッカー選手が履いている「スパイクシューズ」と同じような仕組みです。不安定な路面でも安全走行ができるように、スタッドレスタイヤにはこのような工夫が施されています。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違い​

夏場の温度が上昇しきった路面でも問題なく走行できるように、スタッドレスタイヤに比べてノーマルタイヤは硬いゴムを使用していますまた、雨で路面が濡れても水の抵抗を受けないよう、新品だと8mmほどの溝があります。この溝が路面にある水をかき出すため、雨でも安定した走行ができるのです。

しかし、ノーマルタイヤのゴムの硬さは雪道に適していません。溝が浅くゴムも硬いため、カーブをしたりブレーキを踏んだりしたときに、滑る危険性が高くなってしまうのです。

その一方スタッドレスタイヤは、前述のとおり雪道や凍結した路面に特化したタイヤです。ノーマルタイヤに比べてゴムが柔らかく溝が多い分、不安定な路面でも高いグリップ力を発揮できます。ただし、柔らかいゴムは高い温度に不向きなので、スタッドレスタイヤは冬以外の使用の使用に向いていません。

オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違い

オールシーズンタイヤは、1年中使用できるよう設計されたタイヤで、ノーマルタイヤ+スタッドレスタイヤの性能をかけ合わせたタイヤのことです。そのため、夏場の温度が上がった路面や降雨時の路面、冬場の温度が下がった路面でも問題なく走行することができます。そのため、タイヤを2種類準備するのが面倒というような人や1年中同じタイヤで走行しても問題ない人におすすめのタイヤです。

ただし、2つのタイヤの性能をかけ合わせているとはいえ、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤのそれぞれを履き替えたほうが性能は高い点には注意しましょう。

タイヤの摩耗スピードや低燃費性能、ウェットブレーキ性能などの性能はノーマルタイヤの方が高く、雪道や凍結路面での走行性能はスタッドレスタイヤの方が圧倒的に勝ります。
オールシーズンタイヤは1年中使用できますが、降雪量が多い地域や路面凍結が頻繁に起こるような地域の方は雪道に強いスタッドレスタイヤを装着した方が良いでしょう。

スタッドレスタイヤの寿命は?

スタッドレスタイヤに決まった寿命はありません。ノーマルタイヤ同様、使用するときの路面環境やタイヤの保存状態によって劣化の進行度合いが異なるからです。ただし、タイヤメーカーでは「製造から4年」をスタッドレスタイヤの寿命の目安としています。

スタッドレスタイヤの寿命が5年前後である理由

タイヤのゴムは性質の異なる複数のゴムを配合し作られています。スタッドレスタイヤの寿命が製造から約5年といわれるのは、ゴムでできたタイヤが紫外線などの影響で徐々に硬化、劣化するためです。古くなれば、ひび割れが発生し、最悪の場合はバーストと呼ばれる破裂現象を起こしてしまうため、大変危険です。

スタッドレスタイヤの寿命を知るために製造年月を調べる方法

スタッドレスタイヤの寿命を知るためには、まずタイヤの製造年月を調べなければいけません。製造年月は、タイヤの側面に書かれた4桁の数字で確認することができます。たとえば、「〇〇0518」と書かれたタイヤの製造年月は、「5週(2月)」「2018年」です。つまり、2018年2月の1週目に製造されたタイヤということがわかります。取り付けているスタッドレスタイヤが、製造されてから4年近くなる場合は新しく買い替えるようにしましょう。

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スタッドレスタイヤの寿命は走行距離でも判断できる

スタッドレスタイヤの寿命は、走行距離でも判断でき、10,000km〜15,000kmと言われています。積雪地域で考えるとスタッドレスタイヤの装着期間は11月〜4月の6ヶ月間が一般的ですから、1ヵ月間で1,000km走行すると仮定すると3年で15,000kmに到達する計算です。通勤で車を使う方、仕事で車を使う方は、よりこの期間に達するまで4年より前に交換が必要になることもあります。

スタッドレスタイヤの寿命を延ばす方法

夏タイヤと比べ、スタッドレスタイヤは価格が高くなるため、少しでもスタッドレスタイヤの寿命を延ばす方法はないの?と考える人もいるでしょう。スタッドレスタイヤは、冬の雪道を走るために柔らかく作られています。スピードを出して急発進・急ハンドル・急ブレーキなんかをするととっても早くすり減ってしまいます。冬の間だけでもスピードは控えめで運転することでスタッドレスタイヤの寿命は変わってきます。

そして、後は、必要なくなればすぐに夏タイヤに戻すことも重要です。この点は、次の項目で詳しく説明しているのでこのまま読み続けていただけるとスタッドレスタイヤの知識が深まります。

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夏にはノーマルタイヤに交換したほうがよい

スタッドレスタイヤ交換

スタッドレスタイヤを使用している場合は、夏が来るまでにノーマルタイヤに交換することが大切です。その理由は後述しますので、ここではスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換時期やその後の保管方法についてご紹介します。

スタッドレスタイヤの交換時期

スタッドレスタイヤの交換時期の目安は、3月〜4月です。

ゴムには、気温が上がると柔らかくなり、気温が下がると硬くなるという性質があります。スタッドレスタイヤの場合、雪道や凍結した路面でその性能を発揮するように、元々柔らかいゴムを使用しています。そのため、気温が「-20℃」になってもゴムが硬化しすぎることはありません。ただし、気温が上がると必要以上にタイヤが柔らかくなるため、路面環境や走行中の段差によって、タイヤが破裂してしまう危険性があります。

その一方で、ノーマルタイヤはタイヤの温度が上がってもとくに影響はありません。しかしながら、気温が「7℃」を下回るとゴムが硬化し、グリップ性能が低下し、ブレーキが効かなくなります。つまり、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換は、1日の気温が7℃を下回らない「3月〜4月頃」に実施するのが最適です。

なお、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの交換も同様に、気温7℃を基準にしましょう。地域によって異なりますが、10月〜11月頃が交換時期の目安です。

使用が終わったスタッドレスタイヤの保管方法

タイヤに共通していえることは「保管している間も劣化が進行する」ということです。正しい保管方法を知っておけば、劣化の進行を抑えることができます。

スタッドレスタイヤを保管する際は、まずタイヤの水洗いをして余計な油分や汚れを落としましょう。このとき、洗剤の使用は控えるのがポイント。タイヤの乾燥やひび割れを防ぐ「劣化防止剤」も一緒に洗い流してしまう可能性があるためです。

水洗いが済んだら水分を拭き取り、直射日光の当たらない風通しのよい場所で保管します。タイヤが直射日光に当たると、紫外線の影響で、タイヤが劣化するので、つねに日陰がない場合は、タイヤカバーの使用をおすすめします。

また、高温多湿の場所でタイヤを保管してしまうと、タイヤの劣化を早めてしまう可能性があるほか、ホイールがサビてしまうことも考えられるため、十分注意しましょう。

タイヤを保管する際にはタイヤの空気圧を半分にしたほうがベターです。このほか、タイヤは横向きに積み上げるよう心がけてください。縦置きだとタイヤの一部に負荷がかかり続けるため、ゴムが変形する可能性があります。最後に、ホコリや雨がタイヤに当たらないようカバーをかけて完了です。

スタッドレスタイヤの保管方法は?適した保管場所やNGポイントを徹底解説!

夏にスタッドレスタイヤの使用をおすすめしない4つの理由

スタッドレスタイヤの保管

では、一体なぜ夏にスタッドレスタイヤを使用しないほうがよいのでしょうか?

燃費が悪くなる

ノーマルタイヤに比べると、スタッドレスタイヤは燃費性能が劣ります。なぜなら、スタッドレスタイヤは雪道や凍結した路面でも安定走行ができるよう、柔らかいゴムを使用しているため。路面との接地面積がノーマルタイヤよりも広いので、タイヤにかかる抵抗がその分大きくなり、燃費が悪くなります。

安全性の担保ができない

スタッドレスタイヤは、冬に特化した性能を持つタイヤです。そのため、乾いた路面や雨の中を走行するには不向きといえます。たとえば、雨天だと路面とタイヤの間にある水をかき出すのに時間がかかってしまうため、「ハイドロプレーニング現象(雨水の上をスリップする現象)」が起きやすくなります。スタッドレスタイヤを補正された路面で使用することは、事故を引き起こす原因につながりかねないため、タイヤは季節に合わせて交換しましょう。

バンドリングやブレーキの反応が悪い

そもそもスタッドレスタイヤは、ゴムが柔らかいうえに負荷が加わると溝が変形するため、ハンドリングやブレーキの性能がノーマルタイヤよりも劣っています。そのため、曲がり角では予想以上に大回りをする可能性があるほか、ブレーキをかけても制動距離が長くなってしまうことがあります。

スタッドレスタイヤの寿命を縮める

タイトルにもあるように、スタッドレスタイヤの寿命は約4年ですが、これは季節に合わせてノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを使い分けた場合に限ります。夏にもスタッドレスタイヤを使用すると摩耗の進行が早まるため、寿命が短くなります。

タイヤは走行中はもちろん、カーブしたりブレーキをかけたりするたびに摩耗しています。この摩擦により溝が浅くなれば、タイヤは買い換えなければいけません。

スタッドレスタイヤの溝は、新品だと10mmほどの深さがあります。この溝が5mmを下回ったタイミングが、スタッドレスタイヤを買い換える目安とされています。つまり、スタッドレスタイヤを使用し続けていると通常よりも早く溝が浅くなるため、寿命を縮めてしまうのです。

タイヤ交換を安く済ませたいならタイヤ流通センターへ

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全国に180店舗あり、各店舗に専門のスタッフが在籍し、愛車にピッタリなスタッドレスタイヤを予算や性能を加味して紹介してくれます。また、タイヤ流通センターだからできる、「タイヤ安心保証」をつけることができ、パンクに対する保証があるのも魅力の一つです。

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スタッドレスタイヤの寿命を延ばすためにも季節が変わる前にタイヤ交換をしよう

不安定な路面でも高いグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤですが、夏場も継続して使用するとかえって事故のリスクを高めてしまいます。また、雪道で夏タイヤを利用することも、ブレーキ―が聞かない、ハンドリングができないなどの危険性があります。

安全な走行を楽しむためにも、季節に合わせてノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを使い分けるようにしましょう。

タイヤ交換をするなら、全国で150店舗以上を展開している「タイヤ流通センター」を利用するのがおすすめです。車両に適したスタッドレスタイヤを用意しているのはもちろん、専門知識が豊富なスタッフが使用する環境や頻度に合わせてタイヤを選び提案します。季節の変わり目にタイヤ交換を検討されている方は、是非この機会にお問い合わせください。

 

監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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