タイヤ交換で行うホイールバランス調整の必要性

「タイヤ交換の時にバランス調整は必要なの?」と思われる方もいらっしゃると思います。また、バランス調整を自分でしようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、ホイールバランス調整はとても重要な作業なのです。

そこで今回は、タイヤ交換時のホイールバランス調整の重要性やバランス調整を行う時期、ホイールバランス調整を怠るとどうなるのかという事について解説します。バランス調整について疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。

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タイヤ交換時のホイールバランス調整とは


タイヤ・ホイールは、走行時は常に回転をしています。重さの位置がバラバラの場合は、タイヤが縦横に振れてしまい綺麗な円を描くことができません。

ホイールバランス調整とは、重さの位置をホイールの中心に調整し、タイヤがバランス良く円滑に回転できるようにする作業のことです。

バランス調整は、タイヤとホイールが組み合わさっている状態で行います。車両に取り付ける際、タイヤとホイールが組み合わさった状態で取り付けをするためです。

バラバラでバランス調整を行うと、組み付けた時に重さの位置が中心に集まりせん。組み付けた状態でバランス調整を行うことが大切なのです。

偏っているとタイヤが滑らかに回らない

タイヤ・ホイールの重さが偏っていると、タイヤが滑らかに回転できません。例えば、コマを回した時に重さの中心が取れているとバランス良く円滑に回転します。しかし、少し重心が傾くと円滑に回らなくなりすぐに止まってしまいます。

タイヤ・ホイールでも同じことが言えます。走行中、タイヤは常に回転しており円滑に回転する必要があります。
しかし、バランス調整ができていないとタイヤが振れてしまい滑らかな回転ができません。

タイヤが滑らかに回転するためには、バランス調整は重要なのです。

中心から接地面までの距離が均一でなければならない

タイヤは、中心から接地面までの距離が360度均一でなければなりません。360度均一であることが、車両がスムーズな走行を行う上で重要になるためです。

接地面からの距離が360度均一でない場合、タイヤの変形や重心がズレている可能性があります。タイヤに変形や重心のズレがあると、タイヤが振れてしまい円滑に回転できません。そのため、スムーズな走行ができなくなってしまうのです。

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タイヤホイールバランスの調整をしなくてはならない理由


タイヤホイールのバランス調整が必要な理由はご存知ですか?タイヤ交換時には、必ずバランス調整を行います。それも、明確な理由があり作業を行っています。

また、バランス調整が必要となってくる場合はどんな時なのでしょうか?ここでは、バランス調整をしなくてはならない理由やバランス調整が必要となってくるケースを解説します。

タイヤは真円ではない

タイヤは円形をしていますが、新品の状態から重量にバラつきがあり真円ではありません。タイヤに印などがなければ見た目や持っただけでは、どこが軽くてどこが重いのかは分かりません。

そこで、タイヤメーカーによっては新品のタイヤのサイドウォールに黄色のペイントと赤色のペイントが付けられています。黄色のペイントは「軽点マーク」、赤色のペイントは「ユニフォミティマーク」と呼びます。

軽点マークは、そのタイヤの最も軽いポイントを示しています。ユニフォミティマークは、そのタイヤの外周が最も大きくなっているポイントを示しています。

タイヤの内部は、カーカスやベルトなどの構成部品が複雑に重なり合っています。タイヤメーカーも重量バランスや真円になるよう考えて製造していますが、どうしても多少のバラつきが出てしまいます。

ホイールの劣化や変形

ホイールのバランス調整を行っていたとしても、走行を繰り返すうちにホイールが劣化したり、変形してしまう可能性があります。

例えば、ホイールが劣化をしバランスウェイトが外れてしまうことがあります。時には、縁石に乗り上げることや事故などでホイールが変形してしまうことも考えられます。そのような時に、ホイールの重心が中心からズレてしまい、ホイールバランスが狂ってしまうのです。

運転中に縁石に乗り上げてホイールが傷付いたり変形した場合は、ホイールバランス調整が必要となります。

ホイールの重量バランスが悪いことも

ホイールの重量バランスは均一ではありません。ホイールも製造上で個体差が出るため、重心の位置が異なります。

メーカーは、少しでもホイールの重量バランスが均一に近づくように製造しています。しかし、一部のホイールでは、重量のアンバランスが大きいものも存在します。

そのようなホイールは、バランス調整をしっかり行わないと、走行中のハンドルの振れが大きく運転に支障をきたす可能性があります。

タイヤの摩耗によりバランスが変わる

新品タイヤの時にバランス調整はされていますが、走行距離が伸びてタイヤが摩耗すると真円性が損なわれます。すると、重心の位置が変化しタイヤホイールのバランスが狂ってしまいます。走行距離が伸びたり経年変化のあるタイヤは、ホイールバランス調整が必要になります。

エアバルブの重量に差がある

ホイールに空気を充填するために、エアバルブ(ゴムバルブ)を取り付けなければなりません。エアバルブは、数十グラムの重さがあり重量バランスに偏りをもたらすことがあります。

しかし、ホイールにはエアバルブを取り付けるための穴が開けられています。そこに、エアバルブを取り付けることで、重量バランスの狂いが少なくなるとされています。

また、タイヤ交換を行う時、タイヤに軽点マーク(黄色ペイント)がある場合は、軽点マークとエアバルブの位置を合わせて組み付けます。タイヤとホイールの重量バランスの狂いを少なくするためです。

バランスウェイトがはがれることがある

バランスウェイトは、ホイールに貼り付けるタイプと打ち込むタイプがあります。数グラムの部品になりますが、ホイールバランスを調整している大切な部品です。

経年劣化や走行中のホイールへの衝撃などが原因で、バランスウェイトが外れてしまうことがあります。その場合、バランス調整後でもバランスが狂ってしまうので、再度バランス調整をする必要があります。

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タイヤホイールバランスを調整しないとどうなる?


走行距離が伸びることでタイヤが摩耗したり、タイヤ交換を行うなどによりホイールバランスがに狂いが生じます。
この状態では、回転しているタイヤの重心が中心からズレているため、次のような不具合が発生することがあります。

「ステアリングが振動する」「車体が振動する」「パーツが破損してしまう」「燃費が悪くなる」「直進が不安定になる」「タイヤの摩耗が偏る」

このような不具合が発生すると、大事故に繋がるケースも考えられます。タイヤホイールのバランス調整は必ず行いましょう。

では、上記のような不具合が発生するとどうなるのか見ていきましょう。

ステアリングが振動する

ホイールバランスが不十分な状態で走行を行うと、ステアリングがブルブルと振動しはじめます。これは、「シミー現象」と呼ばれる現象で、特に高速走行時に顕著に現れます。

高速走行時のステアリングの振動は激しく、ステアリングが取られるような感覚になります。そうなると、走行の安全性が損なわれるためとても危険です。

車体が振動する

タイヤやホイールから発生した振動がサスペンションを介して車体に伝わり振動します。これは、先程のステアリングの振動とは別の振動で、車体自体が振動しはじめます。車体が振動した場合も、走行安定性が損なわれるため危険です。

重要なパーツが破損する可能性

バランス調整が不十分だと振動が発生し、重要なパーツに負荷がかかってしまいます。その状態のままだと、サスペンションやベアリング等の重要なパーツが損傷や破損してしまう可能性があります。

重要なパーツが損傷や破損した場合、走行の安全性が保たれなくなりとても危険です。バランス調整を行うことは、車を安全に走行させるためにも必要なことなのです。

燃費が悪くなる

バランス調整が不十分だと、タイヤが振れながら回転することになります。タイヤが振れることで、車がスムーズに走れなくなります。その結果、空気抵抗やタイヤが地面に接地する面積が増えるため、燃費が悪化する可能性があるのです。

直進が不安定になる

ホイールバランスに狂いがあると、直進安定性が悪くなってしまいます。走行中に段差や路面状況の影響を受けやすくなります。時には、直進を続けることが困難になる場合があり危険です。
「直進が安定しないな」と感じた時は、バランス調整を行いましょう。

タイヤの摩耗が偏る

タイヤとホイールの重心がズレている状態で回転しているので、タイヤが偏摩耗する可能性があります。ホイールバランスが悪いとタイヤを痛めてしまい走行性能も低下してしまいます。

また、偏摩耗をしてしまうと本来の交換時期より早く交換することとなり、寿命が短くなってしまいます。
経済的なダメージを減らすためにもバランス調整は大切なのです。

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タイヤやホイールのバランス調整をするべきなのはいつ?


タイヤホイールのバランス調整の重要性が分かっても「いつ調整したらいいの?」と思いますよね。
バランス調整のタイミングは様々あります。
ここでは、3つのタイミングを紹介しますので、このタイミングでバランス調整を行いましょう。

車の走行が安定しないとき

次に挙げるような、走行が安定しない時はバランス調整のタイミングです。

  • ハンドルが振動する
  • ハンドルがとられる
  • 車体が振動する
  • 直進ができない(ハンドルが傾く)

上記の状態だと、通常の走行が困難になったり、事故や故障に繋がる可能性があるためです。「何かおかしいな」と感じたら、様子見せずにすぐにバランス調整を行いましょう。

タイヤやホイールを新しく購入したとき

タイヤやホイールを新しく交換し組み付ける時は、バランス調整のタイミングです。新しいタイヤやホイールを組み付けた時は、重心の位置が狂うためです。バランス調整を行わないと走行に支障をきたす可能性があるため、必ずバランス調整を行いましょう。

季節ごとにタイヤを履き替えるとき

ホイールはそのままで、サマータイヤとスタッドレスタイヤを組み替える時もバランス調整のタイミングです。
組み替えは、タイヤを外して組み替えるため重心の位置が狂うためです。通常のタイヤ交換と同様にバランス調整が必要です。

ホイール付きで保管され、タイヤ・ホイールのセットで付け替えであれば、特に異常を感じない場合はバランス調整の必要がないこともあります。

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ホイールバランス調整のやり方


ホイールバランス調整はどのようにして行われているのでしょうか。また、バランス調整のやり方をご存知ない方も多くいらっしゃると思います。

ここでは、バランス調整はどのようにして行われているのかを解説します。バランス調整は、以下の様な内容で行われます。

ホイールバランサーを使う

ホイールバランスの調整には、ホイールバランサーと呼ばれる専用の機械を使用します。ホイールバランサーは、タイヤを回転させてバランスの点検調整ができる機械です。
つまり、実際に回転している状態のバランス(ダイナミックバランス)を点検し調整することができるのです。

実際の使用に近い状態のバランス調整が可能なため、調整ミス等がほぼありません。ホイールバランサーを使用したバランス調整が、バランス調整において重要になってきます。ホイールバランサーの調整項目は、下記のような内容があげられます。

調整①ウエイトマッチング

最も基本的なバランス調整方法です。ホイールの外周部にウエイトを取り付け、バランス調整を行います。取り付けるウエイトは、「打ち込みタイプ」と「貼り付けタイプ」の2種類あります。

打ち込みタイプは、ホイールのフランジ部に打ち付けて固定するウエイトです。スチールホイール用とアルミホイール用とそれぞれ用意されています。このウエイトの特徴は、ホイールに打ち込むためしっかり固定され外れにくいという点です。

貼り付けタイプは、ウエイトを強力な両面テープでホイール裏面に貼り付けるウエイトです。このウエイトの特徴は、目立ちにくく見栄えが良いという点です。また、打ち込みタイプが使用できないホイールにも使用できるというメリットもあります。

調整②ラジアルマッチング・ラテラルマッチング

ホイールバランスの狂いには、縦方向と横方向があります。縦方向がラジアル、横方向がラテラルです。ホイールバランサーでは、実際にタイヤを回転させるので、これらの狂いをしっかり判別し調整を行うことができます。

ラジアルマッチングの狂いは、振動の原因になります。ラテラルマッチングの狂いは、ステアリングがとられたり車両が横流れする原因になります。これら両方のバランス調整を行うことが、直進を行う上で重要となります。

調整③フォースマッチング

フォースマッチングでは、走行時に路面から受ける力が一定になるように、タイヤとホイールを組み付けることができます。

バランス調整は、重力バランスは調整できても、組み付け時のバランスまでは調整できません。バランス調整をしてもステアリングが振動する場合は、タイヤとホイールの組み付け位置の問題を疑いましょう。

フォースマッチングは、ホイール単体のバランスを測定し、組み付けるタイヤとのベストな組み付け位置を調整できます。ベストな位置で組み付けることにより、バランスが最適化されるのです。

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タイヤ交換のバランス調整は自分でできる?


水準器の備わったポータブルホイールバランサーなどを使用すれば、自分でもバランス調整は可能です。しかし、自分で調整ができるのは、静的な状態における縦方向のバランス調整のみなのでオススメしません。
タイヤは、動いている間は常に回転しているので、動的な状態の縦方向と横方向のバランス調整が必要なのです。

また、バランス調整には知識や技術も必要になります。そのため、専門のメカニックが常駐しており、専門の設備や工具が揃っているお店で調整してもらう方が安心できます。

「車が直進しない」や「走行中に振動を感じる」といった不具合が現れた時は、すぐにホイールバランスの狂いを疑い専門店に相談しましょう。調整作業の時間は、1本当たり15分程度です。料金は、ホイールのサイズや業者によって異なってきますが、4本で2000~4000円程です。

大切な車の作業は、安心して任せられるところにお願いしたいですよね。

「ホイールバランス調整をどこにお願いしようか?」と迷ったら、タイヤ流通センターがおすすめ。タイヤに関する知識や経験が豊富な専門のメカニックが常駐しています。専用の機械や工具も取り揃えているため安心してお任せできます。

価格は、バランス調整のみ1本800円~で、作業時間はおよそ1時間程です。もちろん、タイヤ交換も行っています。予約は、インターネットまたは電話にて簡単にできます!タイヤ交換で迷ったら、最寄りのタイヤ流通センターまでお問い合わせください!

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まとめ

タイヤホイールバランスは、安全に走行をするためにも重要な作業の1つです。バランス調整を怠ることで、直進ができなかったり、パーツが損傷や破損をしたりする可能性があります。ましてや、事故に繋がるケースも考えられ大変危険なのです。

「ステアリングが振動する」「直進できない」といった症状が発生し、走行が安定しないと感じた時はすぐにバランス調整を行うようにしましょう。
バランス調整は、自分でもできますがオススメしません。バランス調整には、知識や技術が必要なので専門のメカニックにお任せしましょう。

バランス調整の価格は、1本当たり500~1000円程が相場で、作業時間も約1時間で完了します。
タイヤホイールのバランス調整をしっかり行い、安心安全に車を使用しましょう!

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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