タイヤローテーションは無駄ではない!タイヤの寿命を延ばすための方法とは

「タイヤを交換すると大きな費用がかかるから、寿命を少しでも延ばせたら…..」と思う方も多いでしょう。タイヤ交換は、車の消耗品の中で大きな費用がかかる部品の1つなので、長く使える方が出費としても助かります。タイヤの寿命を延ばす方法として「タイヤローテーション」はご存知でしょうか。タイヤローテーションは無駄と言われることがありますが、実際は異なります。

そこで今回は、タイヤローテーションのポイントや方法、注意点などについて解説します。タイヤ交換の出費を減らすためには、タイヤの寿命を少しでも延ばすことが大切です。定期的に点検を行い、タイヤローテーションを行いましょう。

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タイヤローテーションとは?


タイヤローテーションとは、タイヤを前後や前後左右で位置交換をする作業のことです。走行中、タイヤは常に地面と密接し回転をしているため、必ず摩耗していきます。基準値まで摩耗したタイヤは交換が必要ですが、タイヤローテーションを行うことでタイヤを無駄なく長期にわたって使用することができるのです。

タイヤの摩耗は均等ではなく、前後で摩耗の具合が異なります。場合によっては、タイヤの内側だけや外側だけが摩耗する「偏摩耗」を起こす可能性がありますが、タイヤローテーションによってある程度予防することができます。また、最近の車はFF車(フロントエンジン・フロントドライブ車)が主流でフロントタイヤに大きな負荷がかかります。そのため、フロントタイヤの摩耗がリアタイヤと比べると極端に早くなってしまいます。タイヤローテーションをすることで4本のタイヤを均等に消費できるので、その分タイヤの寿命を延ばすことができるのです。

タイヤローテーションは無駄と言われることがありますが、タイヤの寿命はローテーションをするかしないかで大きく変わってくるといえます。

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タイヤローテンションのポイント


タイヤローテーションは、偏摩耗を予防するためにも大切な作業です。しかし、単にタイヤローテーションをするだけでは意味がなく、タイヤローテーションを行う上で抑えておきたいポイントがあります。ここでは、タイヤローテーションのポイントを3つ紹介しますので、参考にしてみてください。

回転方向を逆にする

タイヤローテーションのポイントの1つは、タイヤの回転方向を逆にするということです。ただし、これは回転方向に指定がないタイヤの場合に限ります。回転方向を逆にすることで、負荷のかかる方向が逆になるため、偏摩耗を防ぐことができます。

回転方向が決められているタイヤで、回転方向を逆にしてしまうと、タイヤノイズの増大やグリップ力の低下、排水性能の低下などタイヤの性能を十分に発揮できなくなるので注意しましょう。

同時に部品の交換をする

タイヤローテーションだけのためにお店に行くのが面倒な場合は、オイル交換など同時に部品の交換を依頼すると手間が省けるのでおすすめです。

車の安全のためにも半年ごとの点検に合わせて、オイル交換やタイヤローテーションを行うことで、車を良い状態で保ちタイヤの寿命も延ばすことができます。

5000kmごとにおこなう

タイヤの寿命を少しでも延ばすために、5,000kmを目安にタイヤローテーションを行いましょう。一般的なドライバーは、1年に1万km程度なので、半年に1回程度の頻度でローテーションを行うのがベストです。しかし、磨耗を感じた場合は走行距離関係なくタイヤローテーションを行いましょう。

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タイヤローテーションの方法


タイヤの前輪と後輪では、摩耗の仕方が変わってきます。前輪はタイヤの端(ショルダー部
)が摩耗しやすく、後輪は真ん中(センター部)が摩耗しやすくなっています。また、FF車(前輪駆動車)とFR車(後輪駆動車)でも摩耗の仕方が変わります。単にタイヤローテーションと言っても、駆動輪の違いやタイヤの回転方向の有り無しなどによってローテーションの方法が異なります。タイヤローテーションは、「駆動のタイプによって必ず決められた方法で行う」という決まりがあります。では、下記に4パターンのローテーション方法を紹介します。

FF車の場合

FF車のタイヤローテーションは、左前輪→左後輪、右前輪→右後輪、左後輪→右前輪、右後輪→左前輪へ移動させます。「前輪タイヤはそのまま後輪へ、後輪は左右クロスさせて前輪へ」というのがポイントです。

FF車の場合、車の荷重の多くが前に集中しているため、フロントタイヤの負担が大きく摩耗が早く進みます。定期的に点検をし、少し早めにタイヤローテーションを行う事をおすすめします。

FR車の場合

FR車のタイヤローテーションは、左前輪→右後輪、右前輪→左後輪、左後輪→左前輪、右後輪→右前輪へ移動させます。「前輪タイヤは左右クロスさせて後輪へ、後輪はそのまま前輪へ」というのがポイントです。

FR車は駆動輪がリアなのでリアタイヤに負担がかかりますが、エンジンなどの重たい部品は車体半分より前にあるため、FF車ほど負担はかかりません。摩耗具合を点検し、必要に応じてタイヤローテーションを行いましょう。

方向性パターンの場合

タイヤの種類によっては、回転方向が決められているものがあります。タイヤの側面に「ROTATION」の文字と回転方向の矢印が記載されています。

このタイヤの場合、その回転方向でタイヤの性能が発揮できるよう設計されているので、左右クロスさせてローテーションを行うと逆方向に回転することとなり、十分な性能が発揮できなくなります。回転方向があるタイヤのローテーションは、左前輪↔右前輪、右前輪↔右後輪へ移動させます。「前輪タイヤと後輪タイヤをそのまま前後へ入れ替える」というのがポイントです。

5本ローテーションの場合

スペアタイヤがある場合は、スペアタイヤを含めてタイヤ5本でローテーションを行います。左後輪→左前輪、左前輪→右後輪、右後輪→右前輪、右前輪→スペアタイヤへ移動させます。

スペアタイヤは回転方向はありませんが、今履いているタイヤが回転方向がある場合、ローテーションの仕方が変わりますので先にチェックしてからローテーションを行いましょう。

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タイヤのローテーションで注意したいこと


タイヤローテーションを行う場合には、注意点があります。何も考えずにタイヤを入れ替えを行うと、回転方向が逆になりタイヤの性能が十分に発揮できません。また、タイヤの摩耗の仕方によっては抵抗になってしまい危険であることや、タイヤの劣化を早めたりする可能性もあります。タイヤローテーションの駆動方式による決まりを守ることが、1番大切です。では、タイヤローテーションで注意する点はどのようなことがあるのか、見ていきましょう。

4本まとめてローテーションする

4本全てのタイヤを均等に消耗させるためにも、4本まとめてローテーションを行いましょう。片側だけや1本だけというのは、タイヤの摩耗のバランスが崩れるのでやめましょう。

駆動方式による法則

先にも述べましたが、車の駆動方式によるローテーションの法則は必ず守りましょう。「FF車であれば後輪は左右クロスさせて前輪へ、前輪はそのまま後輪へ」「FR車であれば前輪は左右クロスさせて後輪へ、後輪はそのまま前輪へ」「回転方向ありのタイヤであればそのまま前後入れ替え」という決まりです。

この法則を無視すると、グリップ力やウエット性能の低下、ノイズの増大などタイヤの性能が十分発揮されません。

費用がかかる

タイヤローテーションだけをお店に依頼すると、約3,000円~6,000円ぐらいの費用が掛かります。タイヤローテーションを依頼すると、同時にタイヤのバランス調整を行ってくれるところも多いです。

他の作業時に一緒に依頼する

タイヤローテーションだけを依頼すると費用が掛かってしまいますが、他の作業と同時に依頼すると無料にすることができます。例えば、お店にブレーキパッド交換を依頼すれば、自然とタイヤを外す作業となります。その時に、タイヤローテーションを一緒に行ってもらうと費用を浮かすことができるのです。また、車検や点検の時にタイヤローテーションを依頼しても、余計な費用を払わずに済み、何度もお店に行かなくて良いので一石二鳥ですよ。

タイヤローテーションは無駄ではない!定期的におこなおう


タイヤローテーションを行うことで、タイヤを均等に使用できるので寿命を延ばすことができます。タイヤ交換となると大きな費用が掛かってきますが、ローテーションを行うことでタイヤ交換回数を減らすことができます。

タイヤローテーションは決して無駄ではありません。5,000kmごとや半年を目安に定期的に行いましょう。

まとめ

今回は、タイヤローテーションの必要性やポイント、方法や注意点について解説しました。タイヤローテーションは、タイヤを無駄なく長期に亘って使い切るためにも必要な作業です。また、タイヤ交換回数を減らすことができるため、必然的に費用も浮かすことができるのです。

タイヤローテーションは、定期的に行うのがベストですが、摩耗を感じた場合は距離に関係なく行いましょう。その時、「駆動方式による法則」は必ず守るようにしましょう。無視をして作業すると、タイヤの性能が十分発揮されず危険です。

タイヤローテーションは無駄と言われることがありますが、決してそんなことはありません。定期的にタイヤを点検し、必要に応じてローテーションを行ってタイヤを長持ちさせましょう。

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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