スタッドレスタイヤを一年中履きっぱなしは危険?タイヤ交換の重要性を徹底解説!

スタッドレスタイヤは、冬に履くタイヤですが「毎年履き替えるのが面倒」と思われる方も多いでしょう。スタッドレスタイヤをずっと履いていれば、「夏冬を関係なく走れる」と考える方もいらっしゃるのでは…。
しかし、スタッドレスタイヤの履きっぱなしには、危険が潜んでいます。

そこで今回は、スタッドレスタイヤの履きっぱなしが危険な理由、スタッドレスタイヤとサマータイヤの違い、タイヤ交換を少しでも楽にする方法を解説します。毎年タイヤ交換をするのは面倒ですが、タイヤ交換の重要性を知り、少しでも楽をしてタイヤ交換をしましょう。

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スタッドレスタイヤとは


スタッドレスタイヤとは、どんなタイヤのことを示すのでしょうか。先ずは、スタッドレスタイヤがどんなタイヤなのか理解しましょう。

「スタッド=鋲(びょう)」がないタイヤのこと

スタッドレスタイヤとは、「スタッド=鋲(びょう)」が「レス=ない」タイヤのことを表します。以前の冬タイヤは、鋲のついたスパイクタイヤが主流でした。しかし、道路への影響や、路面を削りながら走行することによる粉塵などの問題から日本では使用されなくなりました。現在では、鋲がないスタッドレスタイヤが主流となっており、各メーカーの様々な技術によってタイヤは日々進化を続けています。

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違い

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違いは、タイヤのゴムの硬さです。スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べ、柔らかくなるよう作られています。その理由は、冬の道は積雪があり凍結しているので、タイヤを地面にしっかり密着させグリップ力を高める必要があるからです。また、雪道の滑る原因となる「氷上の水膜」を取り除くことができるよう工夫されています。スタッドレスタイヤは、冬の気温の低い時や積雪のある地域でも、本来の性能を発揮できるように、硬くならない特殊なゴムを使用して製造されています。

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スタッドレスタイヤを履きっぱなしにするのは危険?


積雪・凍結道路での滑り止め措置は、道路交通法71条6号に基づく都道府県の道路交通法施行細則で定められていますが、雪が融けた後の「スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに戻さなくてはならない」という法律はありません。しかし、スタッドレスタイヤを履きっぱなしにするのは危険があります。
では、スタッドレスタイヤを履きっぱなしにすると、どのような危険が伴うのか見ていきましょう。

ブレーキの効きが悪くなる

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べ、雪道でのグリップ力を高めるため柔らかいゴムで作られています。乾いた道路を走行すると摩擦でタイヤが変形しやすく、細かな溝が変形してしまう可能性があります。雪道でのブレーキの効きが良くなるよう作られていますが、雪道以外での使用は想定されていません。摩耗や劣化したスタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べ、「制動距離」が長くなります。制動距離が長くなると、「ブレーキが効き始めて止まるまでの距離」が長くなるので、追突事故などに繋がる可能性があるので危険です。

ハンドルの操作性が悪くなる

スタッドレスタイヤはタイヤが柔らかいため、乾いた路面だとノーマルタイヤに比べ安定感に欠けます。カーブを曲がる時は、不安定さが顕著に現れ、予想以上に内回りや大回りになってしまうことがあります。このようにハンドルの操作性が悪くなると、思わぬ事故に繋がる危険性があるので注意が必要です。

バーストの危険がある

柔らかい素材のスタッドレスタイヤが夏の気温や道路の熱で温められると、素材が耐えられなくなりバースト(破裂)する危険性があります。炎天下に晒されるほど、タイヤの寿命は短くなってしまいます。

ハイドロプレーニング現象が起きやすい

ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水の膜ができタイヤが浮いてしまい、ブレーキが効かないという大変危険な状態のことです。濡れた路面を高速で走行する時に起こりやすい現象です。これが、スタッドレスタイヤだと溝の形状上発生しやすいのです。つまり、スタッドレスタイヤは、雪に強く雨に弱いという特徴があります。

燃費が悪くなる

スタッドレスタイヤ自体の重さが重い点や路面との摩擦抵抗が大きい点などが原因で、ノーマルタイヤと比べ燃費がおよそ10%悪くなります。しかし、現在のスタッドレスタイヤは進化しており、燃費は若干の差に抑えられています。

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タイヤ交換を少しでもラクにするためにできること


シーズン毎のタイヤ履き替えが面倒でも、工夫次第で楽ができる可能性があります。下記に2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

オールシーズンタイヤを履く

オールシーズンタイヤは、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを足して2で割ったような性能のタイヤです。通常の路面も走行でき、雪道も走行できるのが特徴です。ただし、雪道を走れてもスタッドレスタイヤ程の性能はなく、凍結した路面は走行できません。オールシーズンタイヤは、乾いた路面を走行できますがノーマルタイヤよりグリップ性能は劣ります。

つまり、オールシーズンタイヤは全天候対応タイヤですが、性能面ではやや中途半端なところがあります。しかし、季節ごとのタイヤ交換をしなくて済むため、履き替えが面倒だと感じている方には適したタイヤといえます。

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タイヤ預かりサービスを利用する

カー用品店やタイヤ専門店などで「タイヤ保管サービス」を利用するのも一つの手です。シーズン終わりで付け替えて使わないタイヤを、次の付け替えまで預かってくれるサービスです。面倒なタイヤ運びや保管場所の確保などの手間がかからないので、手ぶらで店舗まで行けるためとても楽です。契約期間を更新せず放置していると、タイヤが廃棄されてしまう可能性があるため「タイヤ交換しよう!」という気持ちになりやすいです。タイヤの管理が面倒という方に適しているといえます。

タイヤの相談・交換は専門店であるタイヤ流通センターにお任せ!


「タイヤの溝は、どれくらい残っていれば安心して乗って良いのか」「ゴム状態は、正直触ってもよく分からない」というお困りごとを抱える車ユーザーは、非常にたくさんいらっしゃいます。確かに、タイヤの状態について詳しくなければ、点検しようにも行き詰まってしまいます。

そんなときは、全国160店舗以上を構える大手タイヤ専門店・タイヤ流通センターにご相談ください。国内外あらゆるメーカーの、どんな種類のタイヤをも知りつくすタイヤのプロが、タイヤの状態チェックから、乗り方に合わせた最適なタイヤのご提案、丁寧確実な作業まで対応させていただきます。

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まとめ

今回は、「スタッドレスタイヤを履きっぱなしの危険性」「スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違い」「タイヤ交換を楽にするポイント」について解説しました。毎年シーズンごとにタイヤ交換をするのが面倒で、スタッドレスタイヤのまま夏を過ごそう考えている方は危険があるので注意が必要です。

ブレーキの効きやハンドル操作が悪化したり、タイヤがバーストしたり、ハイドロプレーニング現象が起こるなど事故に繋がる危険性があります。最悪の事態を防ぐためにもタイヤ交換は重要なのです。

タイヤ交換は、工夫一つで楽になります。オールシーズンタイヤを履いたり、タイヤ預かりサービスを利用するという方法です。それぞれメリット・デメリットがありますが、タイヤ交換が面倒と感じている方、タイヤの管理が面倒という方には向いています。少しでも楽をしてタイヤ交換を行い、安心してカーライフを送りましょう。

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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