タイヤサイズを変更する時の注意点5つ|インチアップ・ダウン以外も変更可能?

車が装着できるタイヤのサイズは、自動車メーカーによって決められています。しかし、見た目や走行性能の向上を目的に、タイヤのサイズを変更する人もいます。

では、タイヤのサイズを変更する際は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。今回はタイヤのサイズ変更について、注意点を中心に解説します。安全にタイヤのサイズを変更するポイントが満載です。ぜひ、最後までご覧ください。

▼この記事を最後まで読むとわかること
・タイヤのサイズ変更で行われる「インチアップ」とは何か
・インチアップのメリット・デメリット
・インチ以外に変更できるサイズ
・タイヤサイズ変更の際の注意点
・タイヤ流通センターならお得にスタッドレスタイヤ交換ができること

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よく行われるタイヤのサイズ変更は「インチアップ」

タイヤのサイズ変更のうち、よく行われるのは「インチアップ」と呼ばれるものです。インチアップについて、メリットやデメリットも含めて見ていきましょう。

インチアップとは

タイヤのサイズには、リム径(内径)と外径があります。

  • リム径:ホイールを装着する穴の直径
  • 外径:タイヤ全体の直径

インチアップは、外径はそのままで、内径を大きくするサイズ変更のやり方です。外径は変わらないため、タイヤが大きくなって車体にこすれる心配はありません。

インチアップのメリット・デメリット

インチアップは、おもに車の外観をスタイリッシュに見せる目的で行われます。内径を大きくするとホイールサイズも大きくなり、タイヤの黒いゴムの面積が減ります。

これにより、車の外観が引き締まったように見え、シャープな印象になります。

また、タイヤの厚みが減少することで、ハンドル操作がタイヤに伝わりやすくなります。キレのあるハンドリングを得られる点も、インチアップのメリットです。

インチアップのデメリットは、乗り心地低下の懸念がある点でしょう。タイヤが薄くなってクッション性が低下し、硬い乗り心地になります。走行時のノイズも大きくなりやすいようです。

インチダウンも可能

「インチアップができるなら、インチダウンも可能なのか」と思われたでしょうか。答えは「YES」です。タイヤの内径を小さくするインチダウンのサイズ変更も可能です。

メリットとデメリットは、すべてインチアップの真逆となります。タイヤの厚みが増してスタイリッシュさは失われる反面、路面からの衝撃をしっかりと吸収してくれるため、乗り心地は向上します。

なお、タイヤは厚みと価格が反比例します。厚いタイヤの方が安く購入しやすいため、コストを節約したい方も検討の価値があるといって良いでしょう。

インチ以外に変更できるサイズ

タイヤのサイズは、インチ以外にも変更できる部分があります。

タイヤの幅

タイヤの幅は、「太くする」「細くする」の2つの変更が可能です。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
幅を太くする ・グリップ力が高まる
・スタイリッシュな外観になる
・燃費が低下する
幅を細くする ・燃費性能が向上する
・タイヤ価格が安くなる
・グリップ力が低下する

タイヤの幅を太くすると、接地面積が大きくなります。タイヤと地面との間に起きる摩擦力が増大し、結果的に燃費にも影響する点は知っておいてください。

ただ、接地面積が大きい分、グリップ力は大幅に向上します。スポーツ走行の性能を高めたいときには、幅の太いタイヤが適しています。

タイヤの幅を細くすると、グリップ力は低下しますがコスパは良くなります。日常生活で車に乗る分には、細めのタイヤを選んでも問題ないでしょう。

タイヤの外径

タイヤの外径も変更できる部分です。ただし、外径の変更はかなり慎重な判断が必要になります。基準を満たしていないと車検を通過できないため、少しでも不安があればタイヤ専門店などに相談し、アドバイスをもらうと良いでしょう。

タイヤの外径を大きくする変更

まず、タイヤの外径を大きくする変更は、おすすめできません。タイヤの外径が大きくなると、タイヤと車体のすき間が小さくなり、タイヤが車体にこすれるおそれがあるためです。タイヤが傷つき、パンクやバーストを引き起こすリスクもゼロではありません。

タイヤの外径は、自動車メーカーが指定したサイズ以上には大きくしないようにしましょう。

タイヤの外径を小さくする変更

タイヤの外径を小さくするサイズ変更は、比較的よく行われています。普段は17インチのタイヤを装着している車が、スタッドレスタイヤの時期だけ16インチを履くといった具合です。

外径が小さいタイヤを履くと、タイヤ1回転で進める距離が純正タイヤより小さくなります。同じ距離に必要なタイヤ回転数が大きくなり、燃費が悪化する懸念は否めません。

外径変更による速度計の誤差

車の速度計の表示は、タイヤの外径変更の影響を受けます。速度計は純正タイヤのサイズを基準とし、スピード表示するようつくられているからです。

外径を変更した結果、速度計の表示に大きな誤差が生じると、車検を通過できません。以下は、車検でチェックされる速度計の基準です。

2007年1月1日以降に製造された車 スピードメーター40km/hに対し、実速度30.9km/h~42.55km/h
2006年12月31日以前に製造された車 スピードメーター40km/hに対し、実速度30.9km/h~44.4km/h

車検では、時速40kmで走行させた際の、速度計の表示と実際の速度の誤差を測ります。計測で見られた誤差が、約10km/h以上の場合に車検を通せないことになります。

タイヤの外径は、あくまで純正サイズが基本です。よほどの事情がない限り、外径は変更しないようにしましょう。

タイヤのサイズ変更で注意すべきポイント

インチアップ/インチダウン、また幅などのタイヤサイズを変更する際、注意すべきポイントは5つあります。安全走行を足元から支えるタイヤ、間違いなく交換できるように、一つずつチェックしていきましょう。

車体からのはみ出しの程度

タイヤのサイズを変更した結果、タイヤやホイールがボディからはみ出す場合があります。

道路運送車両の保安基準 第178条 2項、及び~1号では、以下のとおりタイヤのはみだしに関して規定しています。

  • ホイール中心から前方30°、後方50°の範囲がフェンダー(タイヤ周囲を覆うパーツ)からはみだしてはいけない
  • 上記部分は、10mm未満ならはみだしを認めるが、タイヤ部分に限る(ホイール部分やナットははみ出してはいけない)

規定を満たさないタイヤは不正改造もしくは整備不良の扱いになり、取り締まりの対象となります。不正改造・整備不良の罰則は、以下の通りです。

  • 不正改造:6か月以下の懲役又は30万円以下の懲罰、15日以内の整備命令
  • 整備不良:減点1点+反則金7,000円、もしくは違反点数累積2点+反則金9,000円

車体への接触

先に述べた通り、タイヤはフェンダー内に収まっていなければなりません。また、ハンドルを切った際に、フェンダーやボディに接触しないサイズであることも重要です。

ロードインデックス

ロードインデックスとは、タイヤが支えられる最大荷重です。同じサイズのタイヤでも、タイヤによって強度が異なり、ロードインデックスも変わります。

タイヤのロードインデックスは、側面(サイドウィール)に刻印されています。タイヤの側面を見てください。タイヤサイズを示す「225/65R17」といった刻印の隣に、「112/110」「91V」などの数値が書かれています。これがロードインデックスです。

本来、車が必要とするロードインデックス値を下回るタイヤを装着すると、タイヤが荷重に耐えきれず、パンクやバーストのおそれがあります。また、車検にも通りません。

タイヤをサイズ変更する際は、純正ロードインデックス値から下げないことが重要です。

ホイール

タイヤのサイズを変更した場合、ホイールも新しいタイヤに合わせて選ぶことをお勧めします。

タイヤはゴムでできており、伸び縮みします。そのため、ごくわずかなサイズ変更なら、以前のサイズのホイールをそのまま使えないことはありません。ただ、ホイールを継続して使用する場合、タイヤとホイールが適合しているかのチェックは必須です。

また、タイヤサイズを大きく変えると、ホイールとタイヤが適合しません。無理に装着させようとすると、破損や事故につながるおそれがあります。

サイズ変更の際は、タイヤに合ったホイールを選ぶようにしてください。

4本同時に交換する

タイヤサイズの変更は、4本同時を強く推奨します。1本、あるいは2本だけサイズを変えると、車全体のバランスが崩れ、走行の安定性が低下します。また、摩耗の度合いやタイヤにかかる負荷も変わり、事故や故障にもつながりかねません。

タイヤを1本だけ交換するのはアリ?修理できるパンクや予防策について

タイヤサイズのチェック方法

車ごとに定められている純正のタイヤサイズを確認したいときは、以下の場所をチェックしてください。

新車からタイヤサイズを変えていなければ、タイヤを見る

新車からタイヤサイズを変更していないタイヤであれば、いま装着しているタイヤを見るのが早いです。

タイヤの側面にある、「225/65R17」といった「数字3桁/数字2桁 R 数字2桁」の刻印を探してください。この数字の見方は、後ほど解説します。

タイヤサイズが変わっている可能性があれば、運転席ドア内側を見る

新車からタイヤサイズが変わっている可能性がある場合、またメーカー指定のタイヤサイズを確実に確認したい場合は、運転席側のドア内側に貼られたシールを見ます。タイヤの空気圧が書かれているシールです。

このシールに、「タイヤサイズ」が明示されています。

タイヤサイズの見方

タイヤサイズは、「断面幅(mm)」「扁平率(%)」「構造」「内径(インチ)」の4要素で示されています。

たとえば、225/65R17 なら、以下のように読み取ります。

225 断面幅が225mm、つまりタイヤの幅が22.5cm
65 タイヤ断面幅に対する高さの割合。
225mmの65%→146mmが高さ
R ラジアル構造。
乗用車用タイヤはほぼRであり、気にしなくて良い
17 タイヤ内径をインチで表示。
17なら、17インチのこと

まとめ

タイヤのサイズ変更には、慎重かつ的確な判断が必要です。わずかなサイズの違いで車体のバランスが崩れたり、摩耗しやすくなったりもします。自己判断せず、タイヤのプロと相談しながら進めるようにしましょう。

タイヤ流通センターは、全国に店舗を構えるタイヤの専門店です。国内外あらゆるタイヤメーカーのタイヤを取り揃え、タイヤを熟知したプロフェッショナルが常駐しています。タイヤのサイズ変更や交換に関する相談も、お気軽にお寄せください。

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