スタッドレスタイヤのベストな交換時期を地域別に解説|タイヤを長持ちさせるコツも紹介

「今日は寒いな」と感じる日が増えると、気になり始めるのがスタッドレスタイヤへの交換時期です。早すぎると摩耗が進みもったいない…、かといってギリギリまで待つとショップが混み、交換に手間がかかる…、いつにしようかと思案してはいないでしょうか。

今回は、スタッドレスタイヤへの交換時期はいつがベストなのかをテーマに、地域別におすすめの交換時期を解説します。あわせて、タイヤを長持ちさせるコツ、保管方法などもまとめました。

この冬もしっかりとスタッドレスタイヤに交換し、安心して走行するために。ぜひ、最後までご覧ください。

▼この記事を最後まで読んでわかること
・地域別、夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期
・スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期
・スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツ
・スタッドレスタイヤの交換場所
・タイヤ流通センターならお得にタイヤ交換できること

 

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夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期は?

ベストな時期の見極めが難しい、夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換。いったい、何を指針に時期を見定めれば良いのでしょうか。

スタッドレスタイヤの不要な摩耗を最小限にしつつ、冬の備えに間に合う交換時期を、3つの観点から解説します。

初雪予報がでる時期の1か月~2週間前程度がおすすめ

スタッドレスタイヤへの交換は、初雪が降るまでに間に合わせる必要があります。雪が降り始めてからの交換は危険を伴うだけではなく、ショップが混み合い、必要以上に待たされる展開にもなるためです。

  • 例年、初雪が降る季節
  • 今年の1か月予報

この2点を注視しながら、初雪予想の1か月~2週間前には交換を済ませておくと安心です。

最低気温が5℃~7℃を下回るタイミングもチェック

タイヤの性能は、気温の影響も受けます。

夏タイヤは気温が下がると硬くなり、グリップ力が低下します。寒い日でも路面をしっかりつかんでくれるのは、柔らかなゴムでできたスタッドレスタイヤです。

性能に影響を与える気温はメーカーによって異なりますが、おおむね5~7℃といわれます。最低気温が5~7℃を下回るようになったら、雪が降っていなくてもスタッドレスタイヤへの交換をおすすめします。

雪が降る前の交換ならショップの混雑を回避でき、時間効率も良いというメリットもあります。

新品のスタッドレスタイヤは早めに交換を

「今期は新品のスタッドレスタイヤに交換しなければならない」といった場合は、上記より早めに交換しておきましょう。

新品のタイヤは、表面に薄い皮膜があり、滑りやすくなっています。皮膜がある状態で積雪・凍結路を走行するのは、やはり危険。走行によって皮膜を剥がし(慣らし走行)、本来の性能を発揮できるようにする期間が必要です。

ただし、交換が早すぎてもスタッドレスタイヤの寿命を縮めることになります。スタッドレスタイヤは柔らかいゴムでできており、ドライ路面では必要以上に摩耗してしまいます。

初雪予想、最低気温が5℃~7℃を下回る予想の季節を見極め、余裕をもって交換しておくと良いでしょう。

【地域別】夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換おすすめ時期

ここからは、各地域の初雪や最低気温の観測記録から、スタッドレスタイヤへ交換すべき時期を紹介します。

※ 参照:気象庁 各種データ・資料

関東エリア

降雪が少ない関東エリアは、スタッドレスタイヤがそもそも必要か、との議論も見られます。そこで、降雪の状況や最低気温の平年値を見てみましょう。東京と山間の奥日光、内陸部の甲府をピックアップします。

東京は、まず雪が降らない地域です。気象庁の30年分の統計(1991~2020)を見ても、1cm以上の積雪が観測された日は1.4日。ただ、みぞれ混じりの雨によるスリップや、急な冷え込みによる凍結が懸念されます。12月中旬までには、スタッドレスタイヤに交換しておくことをおすすめします。

奥日光まで行くと、12月から積雪が始まります。1月には5cm~10cm程度積もることも多く、根雪になって3月ごろまで残る地域も見られます。関東といえど、山間部では12月までにスタッドレスタイヤに交換しておいたほうが良いでしょう。

一方、内陸部の甲府市では、降雪は多くはありません。12月中の雪はほとんど見られず、1月に入ってから1cm~5cmほど積もる程度です。ただ、内陸部ゆえに冷え込む日が多くなります。下表のとおり、最低気温は11月から7℃を下回り始めるため、スタッドレスタイヤへの交換を検討してください。

東京と奥日光、甲府の最低気温(平年値)は下表のとおりです。

東京 奥日光 甲府市
10月 14..8℃ 5.7℃ 13.0℃
11月 8.8℃ 0.2℃ 5.9℃
12月 3.8℃ -4.9℃ 0.3℃
1月 1.2℃ -7.9℃ -2.1℃
2月 2.1℃ -7.8℃ -0.7℃
3月 5.0℃ -4.6℃ 3.1℃

北陸・信越エリア

北陸・信越エリアからは、新潟市と金沢市、長野市を見てみましょう。

新潟市は例年、12月から雪が降り始めます。12月は5cm~10cm程度ですが、1月に入ると積雪量が増え、20cm以上積もる日も増えます。スタッドレスタイヤへは11月初旬をめやすに交換しておくと良いでしょう。

金沢市は、11月からの降雪は稀です。通常は12月から降り始め、年内の積雪は5cm~10cmが多いようです。年が明けると20cmほど積もる日も増え始め、2月ごろまで雪の多い季節が続きます。スタッドレスタイヤへは、11月中旬までに交換しておきましょう。

長野市の積雪も、例年12月から始まります。降り始めの12月は積雪5cm程度で、1月から10cmほど降る日も増えます。20cm以上降る日は稀ではありますが、発生しているため注意したほうが良いでしょう。気温の下がり始めるタイミングが早いため、11月初旬にはスタッドレスタイヤへ交換しておくと安心です。

ちなみに、各地域の月別最低気温(平年値)は以下のとおりです。

新潟市 金沢市 長野市
10月 12.8℃ 13.9℃ 10.3℃
11月 6.9℃ 8.1℃ 3.4℃
12月 2.4℃ 3.5℃ -1.5℃
1月 0.1℃ 1.2℃ -3.9℃
2月 -0.1℃ 1.0℃ -3.7℃
3月 2.4℃ 3.4℃ -0.5℃

東北エリア

東北エリアからは、青森市と仙台市をピックアップします。

まず、青森市では例年、11月に入ると降雪が記録されています。11月中の積雪量は1cm~5cm程℃が多く、12月に入ると10cm以上積もる日も増えてきます。

一方で、仙台市は青森市より降雪が少なめです。初雪が降るのは12月に入ってからの年が多く、積もっても5cm以下。寒さが厳しくなる1月に入っても、10cm以上降る日はめったにありません。

なお、両市の最低気温は、月別に以下のとおりです。

青森市 仙台市
10月 9.1℃ 11.9℃
11月 3.4℃ 5.6℃
12月 -1.4℃ 0.9℃
1月 -3.5℃ -1.3℃
2月 -3.3℃ -1.1℃
3月 -0.8℃ 1.4℃

以上より、青森市でのスタッドレスタイヤへの交換は10月下旬~11月上旬を推奨します。仙台市では11月に入ってからスタッドレスタイヤへ交換しても、十分間に合うでしょう。

北海道エリア

北海道は広く、エリアによって初雪観測日や最低気温の変動が異なります。例として、札幌をピックアップします。

札幌では、例年10月に初雪が観測されています。11月に入ると、5cm~10cmほどの積雪も記録されるようになります。9月中旬~10月初旬には、スタッドレスタイヤへ交換しておきたいところです。

ちなみに、札幌エリアの最低気温(平年値)は、以下の通りです。

  • 10月:8.0℃
  • 11月:1.6℃
  • 12月:-4.0℃
  • 1月:-6.4℃
  • 2月:-6.2℃
  • 3月:-2.4℃
  • 4月:3.4℃

スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は?

春の訪れとともに、スタッドレスタイヤも夏タイヤへの交換が必要になります。スタッドレスタイヤを外す季節も、スタッドレスタイヤを履くタイミングと同じように、降雪状況や最低気温を参考にしましょう。

近年は異常気象の影響か、春先に季節外れの大雪が降るケースも増えています。2025年3月には、愛知県の山間部にある設楽町や豊根村で、重く湿ったドカ雪が降り、ニュースになりました。雪の降り終わりはタイミングの見極めが難しいところです。気象庁が公表している「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日」データや、地域に住む経験豊富な人の話などを参考にしながら、ベストなタイミングを見極めてください。

また、最低気温が安定して5℃~7℃を超えてきたタイミングを、スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期目安としても良いでしょう。

スタッドレスタイヤは低温環境で性能を発揮するゴム素材でできているため、高温になるほど性能が落ち、摩耗も進みやすくなります。

タイヤの保管方法

シーズンオフのタイヤは、保管にも気を配ってみてください。ちょっとしたひと手間で、良い状態のまま次のシーズンまで保管できます。

保管前に

保管するまえに、全体をざっと水洗いして汚れを落とします。シャンプーやワックスは、タイヤの劣化を早める場合もあるため、基本的に不要です。たっぷりの水で、泥を落とし、溝に入った異物を取り除いておきます。

洗浄後は風通しの良い日陰で、十分に乾燥させてから保管します。

保管場所

以下の条件を満たしている場所が、理想的な保管場所です。

  • 直射日光が当たらない
  • 風通しが良い
  • 土台が安定している

屋外の物置や、建物の陰などに保管できればベストです。もし、どうしても日が当たる場所での保管が必要なら、次に紹介する保管グッズを利用してみてください。

便利な保管グッズ

タイヤは直射日光や風雨によって劣化が進むため、状況に合わせて保管グッズを利用します。

タイヤをすっぽりと覆えるタイヤカバーは、タイヤを外気から守ります。紫外線やオゾンなど、タイヤにとっての有害物質も防いでくれます。

タイヤラックは、省スペースで保管したい人におすすめです。上下段に分かれており、2本分のスペースで4本を収納できます。

スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツ

タイヤ価格が高騰する昨今、少しでも長持ちさせたいと願うユーザーも多いでしょう。とくにスタッドレスタイヤは柔らかなゴムでできているため、摩耗しやすく、短寿命になりやすいという特徴があります。

スタッドレスタイヤを長持ちさせるには、摩耗を極力減らすことが大切。「急」のつく運転を避け、ゆったりとした走行を心がけてください。

〈「急」のつく運転〉

  • 急発進
  • 急加速
  • 急ブレーキ
  • 急転回

「急」がつく運転はタイヤに過剰な負荷をかけ、摩耗を進めます。また、積雪・凍結路では、スリップして事故につながるおそれも否めません。

時間に余裕を持ち、確実なハンドルさばきで、「寿命を伸ばす」「安全走行」を両立させてください。

スタッドレスタイヤを交換できる場所

スタッドレスタイヤを交換できる場所を紹介します。ショップや工場で交換してもらう場合、降雪が近づくと交換作業が混み合います。早めの予約をおすすめします。

タイヤ専門店

タイヤを専門に扱うショップで、多くは整備工場を併設しています。タイヤを購入し、その場で取り付けてもらうことも可能。専門店らしくタイヤのラインナップが豊富で、予算や希望に合ったタイヤを選べます。

タイヤ専門店は、タイヤメーカー直営店と、総合店に分かれます。

  • メーカー直営店:タイヤ館(ブリヂストン)、タイヤガーデン(ヨコハマタイヤ)など
  • 総合店:タイヤ流通センター など

メーカー直営店は、当然ながらそのメーカーのタイヤのみを取り扱っています。さまざまなメーカーを比較して選びたい方は、総合店に相談してみてください。

タイヤ流通センターは、日本最大級のタイヤ専門総合店です。国内外あらゆるメーカーのタイヤを取り揃えており、タイヤに詳しいプロが店舗に常駐しています。

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カー用品店

オートバックスやイエローハットに代表されるカー用品店は、タイヤをはじめ、車のあらゆる相談に対応してもらえる店がメリットです。店舗数も多く、利便性の高い場所で交換したいという希望も叶いやすいでしょう。

タイヤ交換をしてもらっている間に、カー用品の買いものも済ませられます。

タイヤ交換の場所として一般的なため、シーズンに入ると相当混み合います。予約可能な店舗を選ぶ、はやめに予約を済ませるといった工夫が大切になるでしょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでもタイヤ交換をしてもらえます。ただ、タイヤをその場で購入して取り付けるといったニーズへの対応は不得手。タイヤのラインナップも少なく、タイヤに詳しい人がいるスタンドも稀です。

タイヤを持ち込み、交換だけしてもらえればOK、という時に利用してみてください。

なお、セルフ型のガソリンスタンドなど、そもそもタイヤ交換サービスをしていないガソリンスタンドもあります。事前に問い合わせてから行くようにしましょう。

ガソリンスタンドのタイヤ交換は安い?メリット・デメリットを徹底比較!

自動車整備工場

町の自動車整備工場では、整備士による確かな交換が受けられます。タイヤ交換と同時に、車の気になる箇所を点検してもらうことも可能。安心して車を任せられる場所です。

タイヤを購入したい場合は、タイヤ選びに制約がつく可能性があります。特定のメーカーのタイヤのみ対応していたり、あるいは販売用のタイヤの在庫がごく限られる整備工場もあるためです。タイヤを持ち込んでの交換におすすめしたい場所です。

コスパの良いスタッドレスタイヤならタイヤ流通センターにお任せください

スタッドレスタイヤへの交換なら、日本最大級のタイヤ専門店である「タイヤ流通センター」にご相談ください。スケールメリットを生かし、世界中から質の良いタイヤを仕入れ、お待ちしています。コスパに優れたアジアンタイヤから、最高級のブリヂストンまで、どのようなご希望にも対応します。

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まとめ

スタッドレスタイヤへの交換時期は、初雪の時期や最低気温によって変わります。異常気象の影響もあり、これまでの経験値が通用しない年も増えているそうです。経験を過信せず、天気予報をこまめにチェックしながら、最適なタイミングを見極めてください。

雪が降ってからの交換はショップが混雑します。早めに交換しておくと、時間を有効に使えるでしょう。

タイヤ流通センターでもスタッドレスタイヤのご相談、交換予約を承っています。

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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