新車タイヤの寿命は何年?チェックする方法や寿命を延ばすための方法

 

車のタイヤは消耗品なので、遅かれ早かれ必ず交換時期がやってきます。しかし、「タイヤの交換時期がいつなのか分からない」という方は少なくありません。タイヤは適切な交換時期に交換しなければ、パンクやバーストといったトラブルや事故に繋がるだけでなく、道路交通法違反で検挙される可能性があるのです。

そこで今回は、タイヤの寿命や交換の必要性、少しでも寿命を延ばす方法やタイヤの交換方法などを解説します。タイヤ交換は適切な時期に行い、安全に車を乗り続けましょう。

▼この記事を最後まで読むとわかること
・新品タイヤから何年目が寿命なのか
・新品スタッドレスタイヤの交換サイン
・簡単にタイヤの寿命をチェックする方法
・お得にタイヤ交換するなら【タイヤ流通センター】がおすすめ

新品のタイヤにも寿命があるの?


結論から言うと、車のタイヤは新品・中古に関係なく寿命があります。どちらかと言えば、新品の方が寿命が長くなりますが、ユーザーの車の使用頻度や車の保管方法などで寿命の長さが変わります。

寿命を迎えたタイヤは、機能性が低下して事故や走行のトラブルを引き起こす原因となったり、道路交通法違反に問われて検挙されてしまうこともあります。また、乗り心地などの快適性能も低下していきます。そのため、自動車は定期的にタイヤ交換しながら乗るものなのです。

実際に、タイヤの寿命の目安とは、次のようなものがあります。

  • 残り溝が1.6mmになったとき
  • 製造から長い年月が経過したとき
  • タイヤに深い亀裂やひび割れなどができたとき
  • スタッドレスタイヤは5回目の冬を迎えたとき

上記のような時に、タイヤ交換をするのが望ましいです。
詳しい内容は、次項から説明していきます。

新品タイヤの平均寿命は?


新品タイヤの平均寿命はどのぐらいかご存知でしょうか?車の乗り方や使用頻度で異なりますが、目安があります。ここでは、新品タイヤの平均寿命の目安について解説します。

走行距離4万km程度

タイヤは、5,000km走行するごとに1mmほど摩耗すると言われています。メーカーや商品によって異なりますが、新品タイヤの溝は約8mmあります。タイヤの寿命でもある溝の摩耗限度値は1.6mmと道路運送車両*の保安基準で決められています。そのため、1.6mmをタイヤの寿命とした場合、約32,000km走行で摩耗限度値に到達するので、タイヤの寿命となり交換が必要となります。

実際のタイヤの摩耗具合は、運転の仕方に左右されるので約3~40,000km走行で寿命を向かえると考えておきましょう。
特に、走行距離の多い方や車の使用頻度が多い方は、32,000kmより前に寿命を迎える可能性があるので、定期的にタイヤの溝チェックをしましょう。

<※参考:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会:タイヤ関連法令(抜粋)>

製造から長い年月が経過

メーカーや商品によって異なりますが、走行距離に関わらず製造から概ね5年経過したタイヤは劣化が始まります。近年のタイヤは、性能が高くなり耐久性が増しているので、寿命が何年とは言い切れません。

しかし、製造から5年が経過すると、タイヤのゴムの柔軟性が徐々に失われていきます。タイヤが固いとグリップ力が低下しスリップしやすくなったり、制動距離が長くなってしまいます。車の使用頻度が少ない方や、走行距離が少ない方はタイヤの溝の減り方が遅いですが、タイヤの経年劣化は進んでいます。新品のタイヤを装着してから5年経過したら寿命と判断し交換しましょう。

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スタッドレスタイヤは5回目の冬が買い替え時

スタッドレスタイヤは、気温が低い環境でもゴムのしなやかさが失われないように、ノーマルタイヤより柔軟性が高いゴムが使用されています。柔らかいタイヤは、路面との接着面積や摩擦力が増えるので、グリップ力が高くなります。しかし、その分タイヤの摩耗スピードも早くなります。

スタッドレスタイヤは冬期間のみの使用ですが、摩耗の速さとスタッドレスタイヤとしての機能を考えると、寿命は約5年とされています。

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タイヤの寿命をチェックする方法


タイヤの寿命を定期的にチェックすることはとても重要です。タイヤの適切な交換時期を見逃すと、危険な事故やトラブルに繋がる可能性があります。ここではタイヤの寿命のチェック項目を3つ紹介します。全て確認し、1つでもNGだった場合はタイヤ交換時期だと考え、交換を検討しましょう。

タイヤの製造年を確認

まずは、タイヤの製造年を確認しましょう。製造年は、タイヤのサイドウォールと呼ばれる側面に4桁の数字が記載されています。

4桁の数字は、前の2桁が「製造週」で後ろ2桁が「製造年」を表しています。
例えば、「3521」と表記されていた場合、そのタイヤは2021年の35週目に製造されたということが分かるのです。

これで、タイヤが製造から5年経過しているかどうかが確認できます。

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スリップサインを確認

タイヤの摩耗具合は、タイヤ表面にスリップサインが出ているかどうかで判断できます。スリップサインとは、「残り溝1.6mm」を知らせる溝の底に刻まれたゴムの盛り上がりのことです。タイヤのサイドウォールに△の印が刻印されており、その延長線上のタイヤの溝にスリップサインは存在します。

新品時はあまり目立ちませんが、タイヤが摩耗してくると盛り上がりが次第に分かりやすくなります。
タイヤ1本に対し数箇所設けられているので、確認しやすいです。

1箇所でもスリップサインが表面に出てきた場合、道路運送車両法の保安基準を満たさないので使用禁止となります。車検に通らないのはもちろん、違反で検挙される可能性もあります。

スリップサインが露出し始めたら、タイヤ交換を検討しましょう。

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走行距離を確認

タイヤの寿命は、3~40,000kmが目安となりますので、走行距離から交換時期を把握できるように、新品タイヤ交換時の走行距離をチェックしておきましょう。

トリップメーターにA、Bの選択ができる車であれば、タイヤ交換時にリセットを行うことで走行距離を計算しなくとも表示してくれて便利ですよ。

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寿命がきたタイヤを履き続ける危険性


寿命を迎えたタイヤを、そのまま履き続けた場合の危険性をご存知でしょうか?寿命を迎えたタイヤは、さまざまな劣化が進んでおり、事故やトラブルの原因となることが多々あります。

ここでは、寿命を迎えたタイヤの危険性について解説しますので、参考にしてください。

バーストの可能性

製造から年数が経ち、経年劣化したタイヤはゴムの柔軟性が失われるだけでなく、ひび割れを起こします。ひび割れは、タイヤのバーストを起こす原因になります。走行中にバーストを起こしてしまうと、事故に繋がる可能性があり大変危険です。見た目ではひび割れの深さは分かりにくいですが、製造からどのくらい経過しているのかも考慮して、ひび割れがあった場合は早めにタイヤ交換しましょう。自分で判断できない場合は、プロに見てもらうのがおすすめです。

ブレーキが利きにくくなる

摩耗したタイヤは、路面との摩擦力が低下しているためブレーキが効きにくくなります。また、降雨時などのウェット路面では、排水性能も低下するためブレーキの効きが悪いだけでなく、スリップもしやすくなります。他にも、ハンドル操作が上手くできなくなる可能性があるなど、トラブルに繋がることもあるのです。

タイヤ大手メーカーのブリヂストンによると、残り溝が4mmを下回ってくると制動距離が延びてきます。つまり、安全のために3~4mmぐらいになったらタイヤ交換を検討しましょう。
※参考:<タイヤ溝について|ブリヂストン>

新車タイヤの寿命を延ばすためにできること


実は、新車タイヤの寿命を少しでも延ばすためにできることがあります。ここでは、タイヤの寿命を延ばすためにできることを3つ紹介します。タイヤは交換したら終わりという訳ではありません。自分でできるチェックなどはしっかり行い、少しでもタイヤを長持ちさせましょう。

定期的なタイヤローテーション

タイヤは、装着位置により摩耗の具合が変わります。交換後そのまま乗り続けていると、一部のタイヤだけに負担がかかってしまいます。例えば、FF車の場合は、前輪にダメージが多くかかり、後輪より早く摩耗したりします。FR車の場合はその逆です。

この問題を回避するために、タイヤの位置を入れ替える「タイヤローテーション」を行いましょう。ローテーションを行うことで、タイヤの摩耗を均等にできるので、タイヤの寿命を延ばすことができるのです。ローテーションは自分でもできますが、タイヤが重く大変なので業者に依頼するのが確実です。オイル交換と同時や車検・点検時に依頼すれば、何度も足を運ばなくて済むのでおすすめです。

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こまめな空気圧のチェック

タイヤの空気圧は、徐々に自然と減っていきます。そのため、こまめな空気圧チェックが重要です。空気圧が低下すると、タイヤがつぶれた状態で走行することになるので、タイヤの側面まで摩耗してしまう可能性があります。タイヤ側面が摩耗するとパンクやバーストが起こる危険性があります。また、燃費が悪化するなどの影響も出てきます。

空気圧チェックは、ガソリンスタンドで自分でできますので定期的にチェックをしましょう。

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積載量に気を付ける

タイヤは、車そのものの重量と人や荷物の重量を支えています。車には最大積載量が決められており、タイヤはしっかり耐えられるサイズのものが取り付けられています。しかし、積載量が多くなりすぎるとその分タイヤに負荷がかかります。過積載の状態ではタイヤが潰れてしまい、タイヤ内部のカーカスなどが損傷する可能性があります。その状態だと、パンクやバーストに繋がる危険性があります。

それを回避するためにも、積載量には注意しましょう。

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タイヤ交換をラクにする方法


タイヤ交換は、少し面倒だと思う方も多いでしょう。ここでは、タイヤ交換を少しでも楽にする方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

ディーラーに取りに来てもらう

ディーラーによっては、自宅まで引き取り・納車をしてくれるところもあります。自宅まで来てくれると、持ち込む手間も省けて楽にタイヤ交換ができます。また、ディーラーはそのメーカーのプロなので、安心してお任せできますね。技術も質も高いのが特徴といえます。

しかし、ディーラーは他の業者と比べ価格が割高になるというデメリットがあります。他にも、希望のメーカーのタイヤが選べないというのもデメリットといえるでしょう。

ディーラーのタイヤ交換は高いって本当?実際の料金を比較検証!お得にするコツも

近隣のガソリンスタンドでタイヤ交換する

ガソリンスタンドは店舗数が多く、急なパンクやタイヤ交換にも対応してくれることが多いです。近隣のガソリンスタンドでタイヤ交換ができれば移動距離も少なく済み、楽に交換できますね。
ガソリンスタンドは、一般的に工賃が安く作業が早いというのがメリットといえます。

しかし、タイヤの在庫が少なく希望のメーカーのタイヤが置いていないことも多く、物によっては価格が高くつくこともあるのがデメリットです。また、作業を経験が少ないアルバイトが行うことがあるので、作業の質は他より低いといえます。

ガソリンスタンドのタイヤ交換は安い?メリット・デメリットを徹底比較!

タイヤ専門店でタイヤ交換する

タイヤ専門店スタッフはタイヤに関する知識が豊富で、専門店ならではのタイヤ取扱量と豊富な在庫量がメリットです。タイヤ専門店に行けば、希望の性能やメーカーのタイヤが購入できる可能性が高いです。分からないことはスタッフに聞けば教えてもらえ、自分に合うタイヤを選ぶことができるでしょう。

タイヤ専門店は、繁忙期には混み合う可能性が高いのがデメリットです。しかし、これは他の業者でも同じことがいえるのでおおきなデメリットにはならないかもしれません。

タイヤ専門店の中でも、タイヤ流通センターがおすすめです!3つのプランが用意されており、初めての方でも簡単に自分の希望するタイヤが購入できます。Web予約限定で、超激安タイヤも販売中です。もちろん、専門スタッフがあなたの愛車に合うタイヤをセレクトしてくれるので安心です。まずは、簡単30秒でできる簡易見積もりをお試しください!

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整備工場でタイヤ交換する

整備工場は、急なパンクやタイヤ交換に対応してくれることが多いです。何度も利用して身近な整備工場となれば、融通を効かせてくれたりする点は魅力です。価格は工場により異なりますが、比較的安い所が多いのがメリットです。

しかし、タイヤの在庫種類が少ないなどのデメリットがあります。

自分で交換する

タイヤ交換を行うための工具や知識があれば、自分で交換することも可能です。自分のペースでできるのがメリットです。しかし、ホイールバランス調整やタイヤの締め付けなど、専用の道具や正しい知識が必要です。正しい知識、技術、工具などが必要となるのがデメリットです。

もし、曖昧な知識でタイヤ交換を自分でしようと考えているなら、大変危険ですので絶対にやめましょう。

タイヤ交換は自分でできる?必要な工具やリスクについて徹底解説

【専門家が解説!】自分でできるタイヤ交換方法について解説!

車検時にタイヤ交換も依頼する

車検と同時にタイヤ交換してもらうのも楽に交換ができます。車検は、数日かかることが多いので、その間に交換してもらえば、何度も店舗に足を運ぶ必要が無いので楽ですよ。

デメリットとしては、車検費用が高くなってしまうことです。

新車タイヤで走行距離が短くても寿命はやってくる


新車タイヤで走行距離が短い場合でも、タイヤの寿命は必ずやってきます。製造から年数が経過すれば、タイヤゴムが劣化しひび割れを起こしてしまいます。先述した通り、ひび割れはバーストやパンクの危険性があります。

製造から5年経過したタイヤは、走行距離が短くあまり摩耗していない状態でも交換を検討しましょう。もし、自分で判断できない場合は、プロに相談して交換が必要かどうか判断してもらいましょう。

まとめ

今回は、新車タイヤの寿命について解説しました。タイヤは、走行するためだけでなく、車の重量を支えているとても重要なパーツの1つです。
タイヤの寿命は、走行距離や製造からの年数、ひび割れなど、様々なことが関係してきます。たとえ走行距離が少なくても、必ず寿命はやってきます。

寿命を迎えたタイヤは、スリップしやすかったり、事故やトラブルに繋がる原因となります。
タイヤ交換は、色々な場所でできるので自分に合う業者に依頼しましょう。

車が安全に走行するためにも、自分自身でも定期的にタイヤをチェックし、寿命を迎えたタイヤは交換しましょう。タイヤ流通センターなら納得価格でタイヤ交換ができます!まずは、お気軽に30秒でできる簡易見積もりをお試しください!

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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